ぼくと、あたらしいおふとん(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
こんやは、つきがまんまるで、きれいだけど、さむいです。
かいぬしは、こんやは、おさしみのかわりに、
なべにいれる、かわはぎのきりみを、すこしきって、ぼくにくれました。
かいぬしは、きょねん、ふるいざぶとんのわたで、
あたらしいふとんを、つくったけど、
けっきょく、つかわないままだったので、
「ことしは、あれをつかおう」といって、
くろーぜっとからおろして、べっどにかけました。
「ふとんやさんが、いっていたけど、
はねぶとんより、ちょっとだけおもいのが、
かえって、よくねむれるなあ。
おおきめにつくってもらったから、
ふとんがべっどからおちるしんぱいもないし」
と、かいぬしは、ごきげんです。
でも、ぼくは、あたらしいふとんが、なんだか、かさかさおとがするし、
もうふがなくて、はだざわりがわるかったので、
よる、かいぬしといっしょにねようとして、
きにいらなかったので、すぐでてしまいました。
かいぬしが、ひっぱっていれようとしたので、
おもいきり、かみついたら、
かいぬしも、おこって、ぼくをたたいて、
ぼくもふうふうぎゃあぎゃあうなって、
そとにとびだして、つぎのひも、ぼくたちは、
いちにち、くちをきかないで、すごしました。
でも、いつのまにか、なかなおりして、
いまは、また、ふとんにはいって、かいぬしとねています。
かいぬしは、もうふをいれてくれたし、
ふとんも、やわらかくなって、おとがしなくなりました。
このごろ、のらねこが、よくにわにきます。
「さむくなるから、たいへんだろうな。
でも、また、にわを、といれにされたら、こまるしねえ」
と、かいぬしは、いっていました。
あしたから、じゅうにがつです。
「やることがおおすぎて、どうかなりそう」
と、かいぬしはいっています。