ぼくと、あたらしいべっど(カツジ猫)
みなさま、こんにちわ。
かいぬしは、きのういちにち、
「カツジー、あたらしいべっどがきたよー」とさわいでいました。
べっどは、あさ、はいたつのひとが、はこんできました。
「おもいから、わたしは、ぜったいに、うごかせない。
おでゅせうすの、べっどとおなじよ」と、かいぬしはいっていたけど、
なんのことか、よくわかりません。
そして、はいたつのひとに、「もうちょっとみぎ」とか「そこまっすぐに」とか、
こまかくちゅうもんをつけていました。
そのあと、ねごこちをたしかめるといって、
べっどのうえに、だいのじになって、ねてしまいました。
べっどが、あまりおおきいので、ぼくはねていいのか、よくわからず、
ちかづかなかったので、かいぬしは、
「もっと、かんげきしなさいよー」といっていました。
いまは、なれたので、ぼくはべっどのうえで、ねています。
しなもんさんのいすより、ねごこちがいいです。
ぼくのからだのけが、ぬけかわりはじめました。
なめていると、したにくっつくので、ぺっぺっとはいていると、
かいぬしが、ぶらしをかけにきます。
このまえのよる、かいぬしは、てさぐりで、ぼくののどに、
けがからまって、けだまになっているのをみつけて、
つめで、ほどこうとしたり、ひっぱって、とろうとしていました。
よがあけてから、ぼくののどをさぐって、
「あれ、ないね、おまえほどいたの」
とかいっていたけど、みみのうしろに、あるのをみつけて、
「くらいから、ばしょをまちがえていたか。
どっちにしても、もうこれは、きりとるしかないね」と、
ぼくにみえないように、うしろから、はさみで、けだまをきりとろうとしました。
ぼくがきづいてふりむくと、はさみをささっとかくして、
「なにもないよー、きのせいよー」と、みえすいたうそをいっていました。
ぼくのひふを、きらないようにきをつけてるのか、
けだまをひっぱるので、いたいから、
ぼくはおこって、かみつきました。
けっきょく、けだまは、きりとって、かいぬしは、まんぞくしていました。
ぼくが、べっどのまっとれすを、ばりばりひっかいていると、
かいぬしは、あわてて、あたらしいつめとぎを、かってきました。
またたびのこなが、おまけについているのを、ふりかけてくれたので、
ぼくは、いいきぶんになって、つめとぎのうえで、ころげています。