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ぼくと、おつきさま(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

こんやは、つきが、すごくあかるいです。
なんだか、とくべつに、あかるいひらしいです。
よるに、かえってきた、かいぬしが、
かなあみのなかの、おにわに、すわって、おでむかえしているぼくをみて、
「あら、おまえが、はっきりみえる。すごい、あかるさねえ」と、
おどろいていました。

ぼくのけは、はいいろなので、くらやみに、とけこむらしくて、
かいぬしは、「ほんとに、みごとな、ほごしょくだねえ」と、
ときどき、かんしんしています。

かいぬしは、このまえ、「もも」さんの、めいにちのとき、
しごとで、よそにいかなくてはならなかったので、
「もも」さんの、けをいれた、ちいさい、ふうとうを、もっていって、
「まあ、いっしょに、たびをしたからいいか」といっていました。

「もも」さんは、かいぬしのおかあさんが、いなかで、かっていたねこで、
ぼくは、あったことがありません。
もともとは、ここのちかくの、どうぶつびょういんから、
きょうだいの、にひきといっしょに、かいぬしがもらってきて、
いなかのおかあさんに、あげたらしいです。

でも、おとこのこのにひきは、おおきくなったら、いえでしてしまって、
「もも」さんだけが、じゅうろくさいか、もっとぐらい、ながいきしたそうです。
「おちついた、りっぱな、ねこだったよ。
めすねこは、どうしてみんな、あんなに、しっかりものになるのかしら」と、
かいぬしは、ぼくに、いいました。

そして、かいぬしは、たびさきのまちで、
りっぱな、かつおぶしのみせをみつけて、
「もも」さんは、かんづめでも、なんでも、
かつおが、だいすきだったので、
「これも、ごえんよね」とおもって、
そこで、かつぶしを、かったそうです。

かつぶしは、なんしゅるいもあって、
「ごじゅうぐらむから、うりますよ」と、みせのひとがいったので、
かいぬしは、「それなら、ぜんぶください」といったら、
かつぶしは、かるいので、ものすごいりょうになって、
「ひとにもつだったよ」と、いっていました。

かえってからも、「もも」さんのしゃしんに、
かつぶしのふくろを、そなえてたみたいだけど、
もう、めいにちも、おわったし、
そろそろ、ぼくたちに、わけてくれないかな。

でも、かいぬしは、
「いそがしくて、おみやげをかうひまがなかったから、
これを、みんなに、あげようかな。
こんなじょうとうの、かつぶしを、
ねこにやっては、さすがに、ばちがあたりそうだし」とかいって、
まだ、かつぶしをくれません。

ばちなんか、ぜったい、あたらないったら。

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カツジ猫