ぼくと、おゆきさん(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
こんしゅうの、ぜんはんは、すごくさむいと、
てんきよほうは、いっていました。
かいぬしは、それをきいて、
「しめしめ、そとにはでられないだろうから、
いえにこもって、かたづけをしよう。
とくに、ずっとてをつけられなかった、
うえの、おもやを、えあこんがんがんつけて、
いっきにかたづけよう」といいだしました。
ぼくは、したの、ちいさないえで、かいぬしとくらしていて、
このなつのおわりに、しんだんだけど、
いきているときには、みえなかった、
ずっとまえにしんだ、だいせんぱいの、きゃらめるさんと、
あにゃんさんと、なかよしになって、
いまでは、けっこううまくやってます。
かいぬしのめには、ぼくらがみえないらしいけど、
ときどき、はなしかけてくれたりします。
いきてるときとちがって、ぼくたちは、わりと、
どこにでも、いけます。
かいぬしがつくってくれた、にわのおはかのなかも、
つちが、ほこほこあたたかくて、きもちがいいけど、
にわをあるいたり、いきてたときのように、
かいぬしと、べっどでねたりするのも、わるくありません。
すーぱーや、えいがかんにも、くるまにのって、
みんなで、ついていったりします。
うえの、おもやには、しょだいねこの、おゆきさんや、
ほかのしんだねこたちがいて、
いっしょにくらしているらしいけど、
ぼくは、しんでからは、まだいったことがありません。
みけねこの、しなもんさんとは、いきてるときに、あったけど、
おゆきさんには、あったことがありません。
あっちは、ぼくをみて、しってるんだろうけど、
ちょっと、どうおもわれてるか、こわいです。
でも、かいぬしが、うえのいえで、いちにち、かたづけをするなら、
ちょっと、いっしょにいってみようかと、おもいました。
きゃらめるさんと、あにゃんさんも、
「ひさしぶりだから、かおをだしてもいいな」といってたし。
こんしゅうは、はじめから、それで、きんちょうしていました。
そうしたら、まいにち、あんがい、さむくなくて、
かいぬしは、「おやおや」といいながら、
にわのていれに、はげんでしまって、
けっきょく、ずっと、うえのいえのかたづけにはいきませんでした。
ほっとしたけど、がっかりです。
そして、また、あたたかくなって、うえのいえのかたづけは、
いつになるのか、わかりません。
「まあでも、のりかけたふねだからねえ。
きょうあたり、かたづけちまうかな」と、
かいぬしは、いっていたけど、どうなるかわかりません。
だいたい、のりかけたふねっていうけど、
ぜんぜん、のりかけてもないじゃないか。
これだから、ぼくの、かいぬしはなあ。
そういえば、そろそろ、ぼくの「つきめいにち」なんだよな。
おさしみを、わすれずに、かうんだぞ。
