ぼくと、かけじく(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
きのうは、「ねこのひ」というのだったらしくて、
かいぬしは、かぜで、ねつがあるのに、
うえのいえの、ぐれいすさんたちがすきな、
「つるん」というえさや、ねこのくさを、
とおいおみせまで、かいにいきました。
だけど、いえにかえったところで、ちからつきて、
えさは、げんかんにおいたまま、
まだ、ぐれいすさんたちのところには、とうたつしていないみたいです。
ぼくには、おかあさんが、むかし、ちゅうごくりょこうの、おみやげにかってきた、
ねこが、きのえだのうえにすわっているえの、かけじくを、
だいどころの、しょっきだなの、よこに、かけてくれました。
ぼくとしては、かけじくより、
おいしいえさとか、すとーぶをつけてくれるとか、
そんなののほうが、いいんだけどな。
「あんまり、じょうとうのものじゃないし、
むかし、ながいこと、わたしが、かけっぱなしていたから、
ふるぼけているけどね」と、かいぬしは、かけじくをみながら、せつめいしました。
そのえのねこは、まるくて、けがながいです。
「これね、うちにこれまでいた、どのねこにも、にていなくて、
でも、おまえには、よくにているね。
この、いじけたような、めつきなんか、そっくり」と、
かいぬしは、おもしろがっていました。
きのうだけかけておいて、あとはしまうよていだったらしいけど、
「あんがい、このばしょに、よくあっているかもしれない」と、かいぬしはいって、
かけっぱなしにするみたいです。
よる、かいぬしが、すとーぶをつけていなくても、
ぼくは、すとーぶのまえのざぶとんに、
まるくなって、ねています。
「あたたかくないでしょうに」と、かいぬしはみおろして、あきれています。
そして、ねるときには、「おいで」といって、
ぼくをだきあげて、べっどにもっていきます。
ぼくは、きもちがいいから、そのまま、いっしょにねます。