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ぼくと、すとーぶ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

らいしゅうから、ものすごく、さむくなるそうです。
 かいぬしは、「そろそろ、とうゆをかって、
せきゆすとーぶも、ださなくちゃなあ」といっています。

でも、「せきゆすとーぶをだす、たのしみのひとつは、
おまえが、ひのまえで、うれしそうに、ごろごろしているのを、
みることだったのに。
 おまえがしんで、いなくなったのじゃ、
なんだか、はりあいがないよね」と、ぼやいています。

たしかに、ぼくは、いきてたころ、
かいぬしが、すとーぶをおいて、べっどのよこで、ひをつけると、
そのまえの、しきものや、べっどのうえで、ねるのがすきでした。
 でも、このいえは、ちいさいぶん、
わりと、すぐ、へやぜんたいが、あたたまるから、
どこにねていても、きもちよかったし、
そんなに、すとーぶへの、しゅうちゃくは、ありません。

だいたい、ぼくは、けがながいから、
あまり、さむがりではなくて、いちばんさむいころに、
べっどで、かいぬしが、「おいで、かつじ」というから、
いっしょに、ふとんにはいって、ねてやったけど、
すぐ、あつくなって、でていって、あしもとや、
まくらのうえで、ねていました。

むかし、ちいさいこねこのころに、まよいねこになって、
いなかのみちを、さまよって、
かいぬしの、いなかのいえの、にわで、
かいぬしのおかあさんに「ぱん」をもらって、いきのびたときも、
すごく、さむい、ゆきのなかでした。
 そのあとで、ぼくをみた、じゅういさんが、
「けがながいから、こごえしなないですんだのでしょう」と、
いっていたぐらいで、わりと、さむさには、つよいんだい。
 ときどき、さむいひに、そとであそんでいて、かえってくると、
かいぬしは、ぼくのせなかやおしりをさわって、
「わあ、すべすべで、つめたい」といいながら、わらっていたけど。

ただ、ことしは、いきているときには、すがたがみえなかった、
ぼくより、ずっとはやくしんだ、せんぱいねこの、
きゃらめるさんや、あにゃんさんもいるので、
みんなで、すとーぶのまえで、ねたら、どんなかなあとおもって、
ちょっと、たのしみです。

そのかわり、かいぬしには、ぼくたちはみえないだろうけど、
すとーぶのまえには、ちゃんといるから、なげいたりしないで、
さっさと、すとーぶを、だしちまえよ。

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カツジ猫