ぼくと、ふぐ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きょうは、せんぱいの、おそうしきにでたついでに、
まちで、あそんできたそうで、おそく、かえってきました。
ぼくが、かなあみのなかで、まっていると、
「おっ、そこにいたのかい。おみやげだよ」といって、
じぶんも、ごはんをたべながら、
ふぐの、おさしみを、わけてくれました。
ぼくは、おさらのなかのものが、きにいらなかったら、たべません。
まあまあだったら、たったまま、たべます。
おいしかったら、こしをおとして、すわって、たべます。
いちばん、すきなものだったら、くわえて、よそに、もっていきます。
ふぐの、おさしみは、おいしかったので、
かいぬしが、くれるたびに、
くわえて、もっていって、たべて、もどってくるので、
かいぬしは、「いそがしいねえ」と、わらっていました。
おさしみは、きのうも、くれました。
「こんな、じょうとうの、さしみを、おまえにやるなんて、
ぜったいに、まちがっているとおもうけど、
このくらいで、まんぞくして、しずかになるのだったら、
やすいものかもしれない。
おふろにいったら、みずをのみにきて、
だいどころにいったら、えさのさいそくをして、
といれは、なぜか、すなばじゃなく、いしのうえにして、
わたしを、さんざん、いらつかせていたのに、
おいしいものをもらったら、とつぜん、おちついて、
ものすごく、いいこになるって、それどうよ。
げんきんな、やっちゃなあ」と、いいながら、
ぼくを、みて、いました。
そのまえのひには、ぼくが、つきまとっていたら、
「うるさい」と、おおきなこえでいったので、
ぼくは、にげて、いすのしたで、ねていました。
かいぬしは、「ごめん」といって、
「でも、おまえを、ちょくせつ、みて、いったのじゃなくて、
せなかをむけたまま、いったのに、
それで、そんなに、すっとんで、にげるなんて、
あいかわらず、がらすの、はーとだねえ」と、
ぼくに、いいました。
きのうと、きょうの、おさしみは、
たぶん、その、つみほろぼしだとおもいます。
そっちこそ、けっこう、がらすのはーとじゃないか。
かいぬしは、おはかまいりにも、いきたいし、
いえも、かたづかないし、
まいにち、あついままだし、いらいらしています。
こんやは、はやくねて、あしたに、かけるそうです。
でも、もう、よなかだけどな。