ぼくと、みどりのつぼみ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます。
ぼくは、まあまあげんきにしています。
かいぬしは、きのうのまえのよる、いなかったので、
ぼくは、ひとりで、おるすばんしました。
きのうのよる、ぼくが、にわで、まっていると、
かいぬしが、よなかにかえってきて、
かなあみごしに、「ごめんねー、かつじ。さびしかった?」といいました。
ぼくが、なんでもなかったように、いえのなかをあるいていると、かいぬしは、
「おるすばんに、なれてきたのかな。ぐれてるのかな」
と、かんがえていました。
そのあとで、いっしょに、ねました。
「やっぱり、ここがいちばん、おちつくなあ」と、
かいぬしは、いっていました。
かいぬしは、だいどころの、てーぶるの、みずさしに、
ときどき、はなをさします。
ぼくのうしろに、ちょっとみえる、みずさしです。
このまえ、さしてあった、みどりいろの、はなのつぼみが、
てーぶるにおちていたので、ぼくは、ゆかにおとして、おもちゃにしていました。
かいぬしは、かえってきて、それをみて、
「あー、また、ばったか、かまきりをとったの?」
と、いいながら、やってきて、あんしんしたように、
「よしよし、あまり、せっしょうはするんじゃないよ」
といっていました。
つぼみは、それからも、まいにち、おちたので、
ぼくも、まいにち、あそびました。
かいぬしの、いなかのいえに、
おとこのひとと、くらしているねこは、
かいぬしが、おみやげにあげた、はねのおもちゃが、
とてもすきで、むちゅうで、あそんでいるそうです。
「おまえにも、あれをかってあげようかね」と、
かいぬしは、いいました。
かいぬしは、いなかで、むーんおばさんにあって、
ぼくが、はじめて、かいぬしに、あったばしょを、みせたそうです。
ふるい、うめのきのしたで、かいぬしは、ほんのはこを、はこんでいました。
ぼくはまだ、こねこで、あしもとにいって、にゃあと、なきました。
とてもさむかったです。
むーんおばさんは、ぼくのことを、
「つれてかえってしまいたかった」と、いっていたそうです。
「わたしに、なにかあったら、ひきとってもらおうか。
でも、あのひとも、わたしとおなじとしだしねえ。
みんなで、がんばって、ながいきするしかないね」
と、かいぬしは、ぼくをなでて、わらっていました。
かいぬしが、ぶじにかえってきたので、
ぼくも、きょうは、のんびりしようとおもいます。