1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぼくの、えいがかんしょう(カツジ猫)

ぼくの、えいがかんしょう(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

きょうは、いろいろ、おもしろいことがあったので、ちょっと、こうふんしています。

けさ、せんぱいねこの、きゃらめるさんが、
べっどで、きもちよさそうにねていたので、
ぼくは、しばらくみていたけど、はらがたったので、
きゃらめるさんのあたまを、まえあしで、ぱんちしました。

そうしたら、きゃらめるさんは、めもあけないまま、
あとあしで、ぼくをけとばして、ぼくは、べっどのはしまで、ころげました。
 くやしかったから、もういっかい、とびかかろうとおもったら、
きゃらめるさんは、もう、ぼくのうえに、のってきて、おさえつけておいて、
くびやら、かたやらを、かみました。

あんまりほんきでかんでいなかったようで、
「おまえ、くびのけが、おおいな」とかんしんしながら、かみついてきました。
 ぼくも、あとあしで、けったけど、うまくいかなくて、
ぼくたちは、ゆかにおちて、くろねこの、あにゃんさんが、
おどろいて、みていました。

ぼくたちは、さんびきとも、もうしんでいるので、
いくらあばれても、かいぬしのめにはみえません。
 それでもなにか、かんじるのか、
あたりをみまわしながら、ごはんのしたくをしていました。

しばらく、そうやって、とっくみあって、かけまわっていたら、
つかれたので、ぼくは、ねました。
 きゃらめるさんは、「なんだ、もうやめるのか」と、ふまんそうでした。

そして、「かいぬしは、きょうは、えいがをみにいくらしいから、
いっしょにいかないか」と、いいました。
 「えいがって、なに」と、ぼくがきくと、
「てれびの、おおきなやつで、となりまちのたてもののなかにある」
といいました。
 「そんなとおくまで、どうやってあるくの」ときくと、
「かいぬしの、くるまにのっていけばいいのさ」といいました。

あにゃんさんは、まえにもいったから、きょうは、るすばんをするといったので、
ぼくは、きゃらめるさんと、にわにでて、かいぬしのくるまのまえで、まっていました。
 「どうして、えいがにいくとか、わかるの」ときいてみたら、きゃらめるさんは、
「そこは、としのこう」といいました。
 きゃらめるさんは、はっさいで、ぼくよりわかくて、しんだはずなのに、
しんでからの「としのこう」ってのも、あるのかな。

しばらくしたら、ほんとうに、かいぬしがでてきて、くるまにのったので、
ぼくたちも、いそいでのって、うしろのざせきに、すわりました。
 びょういんにいくときに、いつも、くるまにはのっていたけど、
きょうは、かごにはいってないから、まわりもよくみえて、さいこうでした。

となりまちの、おおきなたてものにつくと、きゃらめるさんは、
「まいごになるなよ」といって、ぼくたちは、かいぬしについて、あるきました。
 「さいきんは、かいぬしも、としをとって、ゆっくりあるくから、たすかるな。
おれのしんだあとは、わかくてげんきで、はやあしで、さっさとあるくから、
ついていくのが、たいへんだったぜ」と、きゃらめるさんは、いいました。
 きゃらめるさんは、しんでからすぐ、かいぬしについて、
「ぷーる」やかいものや、えいがにいっていたそうです。

おおきなおみせが、いくつもあって、めずらしいものがあって、
ときどき、かいぬしが、はいっていって、しなものをみるので、
ぼくたちも、みせのなかで、あそんで、たのしかったです。
 なんどか、ぼくたちのような、いぬや、ねこもみかけたけど、
はなしをするひまは、ありませんでした。

えいがかんは、おおきくて、きれいだったけど、がらがらで、
ふかふかのいすが、ほとんどぜんぶあいていて、
どこにねてもよかったけど、けっきょく、ぼくたちは、
かいぬしの、りょうがわのいすにまるくなって、えいがをみました。
 ざせきをおろしてなくて、たたんだままでも、
ぼくたちが、ねるには、じゅうぶんなはばだし、
 えいがをみるには、ちょうどいい、たかさでした。
 いえにあるてれびより、ものすごく、おおきながめんで、
てっぽうをうつおととかも、おおきかったけど、
てれびで、なれているから、こわくはありませんでした。

えいがは、うみやもりがきれいで、ひとがいっぱいうごくから、
ぼくはあきないで、ずっとむちゅうで、みていました。
 いちど、はまべで、しろと、あかのねこがでてきたので、
きゃらめるさんに「ねこ、ねこ」とおしえたら、
「うん、いるな」と、むこうのせきから、へんじがありました。

あとできいたけど、きゃらめるさんが、しんだあとでは、
かいぬしは、「とら」がでるえいがに、
きゃらめるさんを、よくつれていってくれたそうです。
 「おれのしゃしんを、もっていって、がめんをみせてくれてたよ。
そんなもん、なくてもみえるのに」といっていました。

きょうは、かいぬしのまわりのせきには、だれもいなくて、
 かいぬしは、「ぽっぷこーん」をたべながら、
ときどき、りょうがわのざせきに、てをのばして、
ぼくたちにひきを、なでてくれました。
 みえてないはずなんだけどな。

えいががおわって、かえってきたら、あにゃんさんは、もうねていて、
きゃらめるさんは、べっどのうえで、ぼくのからだを、なめてくれました。
 かいぬしは、こんやは、とりのにくをやくらしいから、
きゃらめるさんといっしょに、たべようとおもいます。

Twitter Facebook
カツジ猫