ぼくの、かいぬしは、へたれ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、ぼくのことを、いきているときも、しんでからも、
ずっと、「びびりの、へたれ」と、ばかにしています。
「あたまはいいんだけど、どきょうがないし。
かまきりにさえも、めをそらして、にげるし」と、なげいていました。
かしこいと、ようじんぶかくなるんだい。
よのなかは、きけんなものが、おおいんだからさ。

でも、ぼくのことをそういっている、かいぬしも、
へんなときには、へたれです。
このまえから、すこし、にわのていれをして、
ふるい、てーぶると、いすを、どうろからみえる、
にわのはしっこにおいて、
「ちょっと、かっこよくなったろ。
あたたかくなったら、ここで、こーひーをのもう」などと、
うかれていました。

てーぶるのうえが、さびしいからと、はなのはちをおいたら、
かぜがつよいからか、かれそうになったので、
あわてて、それを、いえのなかにいれて、だいじにしていました。
「なにか、かわりに、おくものがないかしら」と、
さがしていて、きのう、よくいくおみせで、
いしでできた、うさぎのおきものをみつけて、
「わりと、やすかったし、これなら、だいじょうだろう」と、
よろこんでいたけれど、くらくて、さむいよるに、
ひとりで、つめたいてーぶるのうえにいるのは、
なんだか、かわいそうと、おもったらしく、
うじうじ、まよったあげく、けっきょく、
ぼくの、おはかのそばの、つちのうえにおきました。

「ここなら、おまえともちかいし、
はかもりみたいで、いいかもしれない。
そばに、とりのおきものもあるし。
そのうち、まわりに、はなをうえよう」と、いっています。
そして、やっぱり、てーぶるのうえに、
なにかをおきたいらしく、
「いちごとか、くろっかすのはちなら、どうだろう」と、
いろいろ、あたまをひねっています。
ぼくの、おはかのそばにきた、いしのうさぎは、
ぼうしをかぶって、むっつりしたかおをしています。
「わりと、つよそうで、たのもしそうじゃないの」と、
しょだいねこの、おゆきさんは、いっています。
