ぼくの、かつぶしたいけん(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
かいぬしが、ぼくのしゃしんをとりわすれていたので、
なかなか、ごあいさつができないで、
たいへん、ごぶさたしました。
かいぬしは、きのう、あわてて、しゃしんをとったけど、
いっぺんにとったので、
しばらく、にたようなしゃしんばかりになると、おもいます。
ぼくからも、おわびしたいと、おもいます。
かいぬしは、このごろ、ぼくに、「かつぶし」をたべさせてくれます。
さいしょ、えさのうえにおいたとき、
ぼくは、どうやってたべるのかわからずに、
たべませんでした。
「きらいなのかなあ」と、かいぬしは、がっかりしていましたが、
そのあとで、かいぬしが、ごはんにかけて、たべているとき、
いいにおいがしたので、いってみたら、
ひとかけら、つまんで、くれました。
ぼくは、くちにいれてみたけど、
やっぱりたべかたがわからなくて、
はきだしてしまいました。
「おいおい、よのなかには、かつおぶしのたべかたも
しらないねこがいるなんて、うそだろ」と、
かいぬしは、ぶつぶついっていましたが、
そのあとで、かつぶしをひとつまみ、
じぶんのくちにいれて、しめらせてから、ぼくにくれました。
それは、おいしかったので、ぼくはいっきにたべて、
そのあと、いくらでも、たべたので、
かいぬしは、せっせと、じぶんのくちに、いれたりだしたりしながら、
「なんだよもう。わたしはおまえのははおやかい」と、
あきれていました。
そして、「こんなことをしていては、きりがない」といって、
ぼくの、おさらに、すこしみずをいれて、
かつぶしをしめらせて、だしてくれるようになりました。
さいこうにおいしいので、ぼくは、いくらでもたべて、さいそくしました。
「あーあ、もう、いまさらいうことでもないけど、
ほんとうに、へんなねこだなあ。
でも、ひとつわかったことがあるよ。
おまえ、こねこのとき、かつぶしのないかんきょうで、そだったんだね」
と、かいぬしは、ぶんせきしていました。
「でも、たとえそうでも、かつぶしのたべかたぐらい、
おしえられなくても、わかりそうなものだ。
ほんとうに、さばいばるのうりょくが、ないったら」
と、なげいていました。
かいぬしは、かつぶしが、おいしいので、
「これをちゅうしんにした、めにゅーにすれば、
だいえっとにもいいだろう」といって、
きゅうりや、おとうふや、なすびや、たけのこや、
かつぶしとあいそうなものを、いっぱいかってきて、
ごはんにも、なまたまごと、かつぶしをかけて、
「うーん、ごくらくだ」と、ごきげんでした。
そうしたら、ここすうじつ、けつあつが、へんにあがって、
「えー、すとれすかしら。
そんな、やわなしんけいじゃないはずなのに」と、
あたまをひねっていましたが、
「あー、もしや、おしょうゆのかけすぎで、
えんぶんのとりすぎとかかしら」といって、
かつぶしだいえっとは、いちじやめることにしたみたいです。
「このところ、すいみんぶそくだったから、
それも、あるかもね」といって、
はやめにねたり、おそくおきたりして、
べっどに、ながいこといるので、
ぼくは、うれしくて、かいぬしのくびのところに、
くっついて、ねたりしていました。
「おお、かわいいねえ。ふゆげで、ふかふかになったから、
てざわりもいいことったら」と、かいぬしはいって、
ぼくを、こねまわしています。