1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぼくの、けいろ(カツジ猫)

ぼくの、けいろ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、びよういんに、いきそびれて、
やっと、ねんまつに、よやくをとったけど、
 「うーむ、くりすますは、この、ぼさぼさのかみで、
すごさなくてはならないのか」と、くさっています。

「これでは、おでかけもできないよ。
いくら、おしゃれしても、かみが、こうではね。
ぼうしでも、かぶって、ごまかすしかないか」と、
かがみのまえで、あれこれ、かんがえています。

いきていたとき、ぼくは、かいぬしが、おふろにいくときは、
すぐ、ついていっていたので、
かいぬしが、そうやって、せんめんじょで、かがみをみているときは、
たいてい、あしもとにいて、みあげていました。
 いまもそうしてるんだよ。かいぬしには、みえないだけで。

かいぬしは、なにか、かんじるのか、あしもとのぼくを、みおろして、
「そういえば、おまえの、けいろは、
はいいろに、くろと、しろが、まじって、
わたしの、しろくなりかけのかみに、よくにていたっけ。
 びよういんで、かっとしてもらいながら、
びようしさんに、おまえのしゃしんをみせて、
『かみのいろが、こいつと、おそろいです』と、よく、わらっていたものさ。
 わたしのかみは、なかなか、しろくならなくて、
ちゅうとはんぱに、はいいろや、くろがまじってて、
いつまでも、かわらないんだよね。
 いっそ、まっしろになったら、かっこいいのかもしれないけど、
おまえとおなじほうがいいかなと、いつもおもってた」と、いいました。

たしかに、いろの、まじりぐあいが、ぼくの、けいろと、
ちょうど、おんなじぐらいです。
 かいぬしは、あらためて、かがみをみて、
 「そうか。きゃらめるの、けの、てざわりは、
ちかくの、かいがんの、すなはまで、すなをすくったときに、
ゆびのあいだを、すりぬけていく、すなのかんじが、
あれを、なでたときと、そっくりで、
このすなはまにくれば、わすれないでいられると、あんしんした。
 おまえの、てざわりは、それほどよく、おぼえていなくて、
もっと、しっかり、おぼえておくんだったと、ざんねんだった。

でも、けいろのほうは、こうやって、わたしのかみをみれば、
そのまんま、おまえのけのいろを、おもいだせるから、いいか。
 まあ、いつまで、このいろのままかどうかは、わからないけど、
しばらくは、だいじょうぶだろう」と、
なんだか、たのしそうでした。

ぼくも、かいぬしと、おそろいのけいろとおもうと、
わるいきはしません。
 このけいろで、よかったなと、おもいました。

きゃらめるさんや、くろねこのあにゃんさんや、
ほかの、せんぱいねこたちには、だまっておこう。

おまけだい。(かいぬしの、かみ)。

Twitter Facebook
カツジ猫