ぼくの、このみのたいぷ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きのうもらった、かぼちゃのおきものを、
ぼくのおはかのうえにおいてくれていたけど、
よなかに、「ひょっと、あめがふったらいけない」といって、
いえのなかに、いれました。
ぼくのおはかから、みえるところに、おいてくれています。
もうひとりの、かいぬしがるすのとき、
あそびにきてくれたひとからは、
「おいしいぷりんをうる、くるまが、ちかくにきていますよ」と、
おしらせがきて、かいぬしは、よろこんだけど、
じかんはいぶんを、まちがえて、いくのがおくれて、
ぷりんが、てにはいらなかったそうで、くやしがっていました。
そのひとのかぞくの、わかいひとたちは、
いつも、ぼくと、あそんでくれて、
ぼくは、とても、たのしかったです。
そのひとたちとの、しゃしんをみると、かいぬしは、
「おまえが、めろめろなので、わらっちゃうね」といいます。



ぼくも、しゃしんをみて、たのしかったことをおもいだしていると、
だいせんぱいの、きゃらめるさんが、
「おまえ、かいぬしと、このわかいこたちと、どっちがすきなんだ」
とききました。
ぼくが「うーん」とかんがえこんでいると、きゃらめるさんは、
「おまえって、さいっていのやつだな」と、ふきげんになって、
ぷいっとにわにでていってしまいました。
みみが、かゆかったから、なめてほしかったのに。
くろねこの、あにゃんさんは、「きにしなくてもいいよ」といって、
「きみが、いきていて、ぼくたちのことがみえてないとき、
きゃらめるさんは、いつも、きみをみて、
『せっかく、いきているんだから、もっと、かいぬしのかおとか、
なめてやったりすればいいのに。きのきかないやつだ』といってたから、
もう、いきてるねこがいない、かいぬしのことが、
しんぱいになるんだろ」と、おしえてくれました。
きかれたとき、すぐに、
「かいぬしが、いちばんに、きまってるじゃん」と、ぼくがいったら、
きゃらめるさんは、あんしんしたのかな。
「いちばんすき」と、かいぬしにいわれたがっているのに、
じぶんじゃ、いわないぼくのことが、はくじょうだと、おもったのかな。
でも、かいぬしが、いちばんすきなのは、これまでも、これからも、
ずっと、きゃらめるさんなんだ。
そんなひとに、「いちばんすき」というのなんて、
なんだか、ぼくは、くやしいんだ。