ぼくの、しゃしんうつり(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
さいきん、ぼくのめが、ちゃんとうつっているしゃしんがないといって、
かいぬしが、なやんでいます。
ぼくが、ねてばかりいるからではなく、
かめらをむけると、ちかづいていくようになったから
めをあけているかおが、とりにくいそうです。
「まえはもっと、あいそがわるかったとおもうけど、
さいきん、しんきょうのへんかかい」
と、かいぬしは、ぼくをなでて、いっています。
「それにしてもねえ、このしゃしんなんかみると、
すごく、おおきくて、おもそうな、りっぱなねこにみえるのに、
じつぶつは、どうして、ぺしょっと、うすっぺらく、やせてるんだろう。
どことなく、ばらんすがわるいし、すかすかに、かるいし、
ふしぎなねこだねえ」
と、しゃしんと、ぼくをみくらべて、いっています。
「おまえのふぁんは、おおいみたいだけど、
しゃしんで、にんきがでているとすると、
じつぶつをみたら、みんな、がっかりするかもなあ。
それとも、そのぎゃっぷがいいといって、
ますます、はまるひとも、いるのかしら」と、いいながら、
「まあ、わたしも、そのひとりだからね」と、こごえでいっていました。
「その、あやうさと、ふあんていさが、こたえられないのよねえ」といっては、
ぼくをだいて、のどを、くすぐってくれます。
いいきもちなので、ぼくがかみつくと、
「それは、だめ」といって、ゆびで、あたまを、おさえます。
「この、ふきょうわおんみたいな、かんけいが、くせになるんだよなあ。
こころが、いまいち、かよいあわないところが、いいんだよな」
と、へんなことをいっては、おやつを、だしてくれます。
おやつは、ちいさいぱっくにはいった、すーぷや、ぜりーみたいなので、
わりと、おいしいです。
ぼくが、きにいって、こしをおとして、じっくりたべだすと、かいぬしは、
「おお、なんとうつくしいふうけいだ」と、よろこんでいます。
たしか、ぼくが、さいしょに、にわの、すなのうえで、ちゃんと、といれをしたときも、
おんなじことを、いってたんだよな。
こんど、めがうつっているしゃしんをとってもらうので、
もうすこし、まっていてください。