予定を消化。

◇とにかく庭の掃除をしなければ、草は待ってくれない。
大枚６万もはたいて、業者の方に伐採や草刈りをしてもらった成果を生かさねばと、今朝は朝食を早くすませて裏庭に出た。しつこい笹や蔓が根を張っているのが手ごわいが、案外仕事は進んで、特大のごみ袋がいっぱいになったところで引き上げた。
業者の方に頼む前は、自分で全部やろうという無謀な計画を考えていて、山ほど特大のごみ袋を買っていた。これを消化する気で取り組んでやる。
「全部引っこ抜いていい」と業者の人には言っておいたので、なくなったろうと覚悟していた、バラやジンジャーやつわぶきが元気に新しく復活していたのが、うれしかった。
この分では案外、前庭の方の草が伸び始めている速度が速い気がする。明日はそっちに手をつけるか。

お隣のご主人も草取りに出て見えていたので、ちょっとおしゃべりをした。私の庭との境のブロックをわりと根元まで掘っておられるので、「土砂崩れでこわれて、そちらの家にこのブロック塀が落ちて行かないかと心配なんですが大丈夫ですか」と聞いたら、「心配ないですよ」と言っておられたがほんとかな。広島の土砂災害などのニュースを見るにつけ気になってしまう。お金があれば、こちら側からブロックを補強してもいいけど、そんな大金あるわけもないし。「何かあっても私は責任取れませんよー」と念を押したら「大丈夫、ご迷惑はかけません」と笑っておられた。まあ何事もなくすむことを祈っておくしかない。

表の方は、新しく買ったベンチの前に車止めのＵ字溝をおいたので、そのわきに、古い安物のポットを並べて、適当に花を植えた。赤か何かで避暑地風に華やかにしてもいいと思ったが、それではありふれているから、しぶくブルーのサルビアにした。見た目はいい感じだが、この花って強かったんだっけ弱かったんだっけ。風も強いとこなので、ちょっと心配。

◇家の中では書類を片づけていたら、書店のカタログが出て来た。何で見逃していたのかわからないが、去年暮に出た近代の名所案内記や地誌類の全集が完結していた。これ今、私絶対欲しいのだが、この本屋さんはいい本を出すけど高くて、このシリーズも１３万円ぐらいする。私に死ねと言うのかいって価格だ。目が回って気分が悪くなった。
まあ結局は買うんだろうけどなあ。そのためにも、ますます今抱えている仕事を急がなければならないのだが、まったく時間をどう工面したらいいものか。悩ましいねえ。

以前、退職金とかでちょっとお金が手元にあった時、銀行で信託や保険や株を熱心に勧められた。「利子が安かろうと何だろうと、何も考えないで放っておいていい定期預金でいいのだ」と、いくら言っても若い女子行員は引き下がらず、とうとう少し不思議そうに「お金が増えなくていいんですか、欲しいと思われないんですか」みたいなことを聞いた。
私は思わず不気味な薄笑いをして、「私の場合、一番お金をかせげるのは、この私が時間をかけて自分の仕事をすることなの。だから、時間が私にとってのお金だから、文字通り自由になる時間の寸秒が貴重で、それが一番の財産なの。それを資産の運用を考えて妨げられることは私にとってものすごい損失、不利益、被害でしかないわけ。私自身がお金なの。この私が生きてたら、好きに時間が使えたら、お金はいくらでも、すぐ出来るの」と言ったら、わけがわかったような、わからないような顔をしながら、一応引き下がってくれました。
その実感は今やますます大きくなっている。

あ、誤解のないように言うときますが、気晴らしや気分転換のための娯楽も当然その「資産としての時間」には含まれますからね。「勉強が忙しいというわりには、くだらんことして遊んでるじゃないか」なんて言う人は、絶対自分が真剣に勉強や仕事をしたことのない人です（笑）。