ぼくの、しんきょうち(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
すごく、さむくなったので、かいぬしが、はやく、もうふをだしてくれないかなとおもいます。
それに、まいばん、よるおそくまで、かえってこないので、つまらないです。
このまえ、はねのついたおもちゃをかってきてくれたけど、
ひとりであそんでも、おもしろくないです。
かいぬしが、このまえ、「たまには、どう?」といって、ひらめのおさしみをわけてくれたけど、
ぼくは、ひとくちたべて、やめました。
やっぱり、ぶんごすいどうの「はげ」が、さいこうです。
「やっぱり、だめか」といって、かいぬしは、うれしそうに、ひとりでたべていました。
でも、このまえのよるは、おいしそうだったので、ひらめも、たべました。
「なんだかなあ」と、かいぬしはなげいていました。
そのつぎの、よるは、かいぬしが、ごはんをたべているのを、みにいったら、
いいにおいがしたので、くっついていくと、
「これ、おにくだよ」といいながら、かいぬしが、すこしわけてくれました。
おいしかったので、ぼくは、どんどん、たべました。
「かつじ、これは、ろーすとぽーくだがね」と、かいぬしは、
むかし、つかってたらしい、なごやべんで、いって、
「しんきょうちを、かいたくしたか。あたらしい、てんたいのはっけんだね」と、ぼくをなでて、
「ああ、またわたしは、たまねぎしかなくなった」と、なげきながら、
かおを、あらっている、ぼくをみていました。
「ねぎと、いっしょのものは、ねこは、たべちゃいけないんだけどなあ」と、きにしながら、
「まあ、ちょっとぐらいなら、いいのかな」と、いっていました。
ぼくは、こんどから、にくも、たべてみようと、おもいました。
かいぬしは、このまえ、ずっとさがしていたほんが、
すぐめのまえの、つくえにおいてあったのを、
きょう、みつけて、がっくりしていました。
「このほんさえあれば、あんなに、くろうしなかったのに。
つくづく、わたしも、ぼけたなあ」と、ためいきをついていました。
ごちゃごちゃ、いろんなほんをかさねておくから、いけないんだとおもいます。
かいぬしは、このごろ、ちょっとおかしくて、
ぼくが、ひるま、べっどで、ねていると、そばにきて、ならんでねて、
「かつじー、かわいいよー、どうしてそんなにかわいいのー」といいながら、
ぼくを、もみくちゃにします。
でも、ときどき、そういいながら、あしのうらの、けをはさみできるので、
ゆだんできません。
どこまで、ほんきで、いっているのかな。