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ぼくの、すきなはな(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、きのう、なんだか、おおきなはなをかってきて、
「たかかったんだよ」といいながら、
つくえのうえの、みずさしに、さしました。

ぼくは、つくえのうえのはなは、いちおう、てんけんすることにしています。
かーねーしょんの、とがったはっぱとかは、だいすきで、
ごはんをもらっても、ふりむかないで、すりすりしたりしているので、
かいぬしは、あきれています。
はっぱの、ひろいはなは、あまり、つまりません。

こんどのはなは、くきや、えだが、おおいので、
ぼくは、きにいって、すりついて、
ちいさいえだを、かじったりしたので、かいぬしは、
「おいおい、それ、どくじゃないだろうな。
ばったりたおれて、あわふいて、しんだりするなよ」と、
しんぱいしていました。

そういいながら、しゃしんをとって、
「もうちょっと、うっとりしたかおをしてごらん」とかいうので、
あんまり、しんけんに、しんぱいしてるようでもなかったけど。

けさ、ぼくが、まどぎわでねていると、かいぬしは、きづかないで、
「おっ、そこにいたのか」と、びっくりしながら、
「もう、けだまは、なくなったかな」とかいって、
ぼくのしっぽのねっこをさわるので、
ぼくはおこって、かみつきました。

かいぬしが、「だめ、いたい」とおおきなこえでいったので、
ぼくは、めをつぶって、みみをふせました。
「なによ、その、ぶたれるとおもってるようなかおは。
ほんとに、いつまでたっても、びびりだねえ」
とかいぬしは、あきれたようにいって、
「ほんきで、かんだら、だめなの。わかるでしょ」といって
ぼくのあたまをなでました。

でも、おこってるようなきがして、
ぼくは、めをつぶって、くびをちぢめたままでいたら、
「もう、いつまでたったら、つきあいかたを、がくしゅうするのかねえ」
と、かいぬしは、ためいきをついていました。

けだまのあるところを、さわらないでいたら、
ぼくだって、おこらないんだぞ。
けが、ひっぱられてるから、そこは、いたいんだからな。

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カツジ猫