ぼくの、はつわらい(カツジ猫)
みなさん、あけましておめでとうございます
ほんねんも、どうぞよろしく、おねがいします。
このしゃしんは、すこしまえにとったものだけど、
みたとたんに、かいぬしが、おおわらいして、
「ぜったいに、しょうがつに、つかってやる」といって、
とりのけておいた、ひぞうの、いっぴんです。
「なんだか、えんぎがよさそうじゃないか。
みたひとに、ふくを、もたらすかもしれんわ」と、かいぬしは、いっていました。
そうだといいと、ぼくも、おもいます。
きょうは、とてもよく、はれて、あたたかいです。
かいぬしは、「がんじつから、どうなんだろう」とまよいながら、せんたくをして、
「ええ、ままよ」といって、にわにほしました。
そうしたら、すこしして、おとなりも、べらんだに、いつものように、
せんたくものを、ほしました。
それからすこしたったら、そのおとなりも、げんかんのよこに、
ものすごくたくさん、せんたくものをほしました。
「おお、がんじつそうそう、『おぴにおんりーだー』になったきがする」といって、
かいぬしは、よろこんでいました。
かいぬしは、「ことしは、なにもしないぞう」といっていたわりには、
あさからおきて、おぞうにとか、つくっていました。
「だって、けっきょく、なにかつくらないと、
あさ、たべるものがないもん」と、いっていました。
そして「うすあじだけど、めっちゃうまい、ぞうにやん。
こんぶで、ちゃんと、だしをとったからかなあ」と、よろこんで、
おもちを、みっつも、たべていました。
かいぬしは、としのくれに、あたみに、いきました。
あたみの、めいぶつは、「ひもの」だそうです。
かいぬしは、ゆうめいな「かまつる」という、むかしからのおみせで、
かますや、かわはぎの、ひものをかってきて、
けさ、おぞうにと、たべながら、
「おしょうがつだもんね」と、かわはぎを、すこし、ちぎって、ぼくにくれました。
もう、めちゃくちゃ、おいしくて、さすが、あたみだと、おもいました。
かいぬしは、きょうはいちにち、ごろごろして、
てれびで、えいがやなんかを、みるそうです。
ばんごはんにまた、「かわはぎ」をわけてもらえるといいな。