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ぼくの、ふぐう


かいぬしが、「さいきん、いろいろと、ろんそうをしているから、
おまえは、でてこないようにしなさい」というので、
すこし、ここにきませんでした。

「けんかをするときに、ねこのてをかりるほど、
わたしはまだ、こまっていないの」と、かいぬしはいいます。

いまのいえのまえに、あたらしいいえがたちはじめています。
「できあがったら、おまえをいれてあげるから、
それまで、しなもんに、かまうんじゃない」と、いわれました。

でも、さきのことよりも、いま、たのしいほうがいいので、
しなもんさんに、せっきんすると、
また、おこられて、ばとるになって、
ときどき、ぼくは、べつのへやに、かくりされます。

ねるときは、いれてくれるので、
ぼくは、しなもんさんのはんたいがわで、
かいぬしのかおに、くっついて、ねます。

うれしいので、ぐるぐるいうと、
しなもんさんが、きにして、おきるので、かいぬしはなだめています。
ぼくも、じぶんのほうをむいてほしいので、ごそごそします。
かいぬしは、「かおがふたつほしいよ」と、
ぼくたちを、りょううでにだいて、なげいています。

だんだん、さむくなってきましたが、
すとーぶは、まだ、つけてくれません。
このまえ、こたつをかってきたので、いれてくれるかとおもったら、
だいくさんたちが、とまるときのでした。
すこし、ざんねんです。

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カツジ猫