ぼくの、めいにち(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
このしゃしんは、ずっとむかしに、ぼくが、まだいきていたころ、
かいぬしと、そとのにわで、あそんでいたときのです。
このころはまだ、にわにも、くさとかはえてなかったみたいです。



それからしばらくして、かいぬしは、ぼくが、いなくなってはいけないとおもったみたいで、
かなあみのそとには、だしてくれなくなりました。
おはかにはいってからは、きがむいたときには、ぼくはどこにでもいけるみたいなので、
さいきんは、このしゃしんのあたりとか、いえのまわりを、あるいてみています。
なにがいるかわからないから、あまりとおくには、いきません。
「おまえは、おくびょうの、びびりだけど、
いいかえれば、ようじんぶかくて、かしこいんだよね」と、
かいぬしは、ときどき、いっていました。
よる、ぼくが、そとのにわをあるいていると、
かいぬしがときどき、でてきて、くるまににもつをとりにいったりします。
ぼくが、みあげていると、かいぬしも、こっちをみて、
「おまえがそこにいるみたい。おもいだすよ」と、わらいます。
いるんだよ。みえてないんだろうけど。
こっちからはみえてるから、まあいいや。
ぼくがしんでから、もう、ひとつきになりました。
「あすは、めいにちだから、たのしみにしておいで」と、
かいぬしがさっき、いいました。
なにか、いいことがあるのかな。
せんぱいねこの、きゃらめるさんや、おゆきさんの「めいにち」に、
かいぬしは、まいとし、おおさわぎして、おそなえをしていました。
あれは、ねんにいっぺんだけど、ぼくは、ひとつきで、
「めいにち」のおそなえをしてもらえるのかな。
ひょっとして、ふくのおさしみとか、くれないかな。
きたいしながら、ねることにします。