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ぼくは、「だるまさんがころんだ」をする(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

このまえ、かいぬしのすきをみて、げんかんから、そとにでたら、
かいぬしは、いそがしくて、いらいらしていたみたいで、
いつもだったら、「あーあー」とかいいながら、
しばらく、そとで、あそばせてくれるのに、
「いいかげんにしてよもう」といいながら、
こんくりーとのうえに、ころがろうとしていたぼくを、つかまえて、
おうちのなかに、ほうりこみました。
ぼくは、しょっくだったけど、かいぬしは、わすれていたみたいです。

それからなんにちかして、また、かいぬしが、
げんかんをあけて、いえのまえで、しごとをしていて、
おてんきもいいし、ぼくが、でてくるとおもっていたらしいけど、
ぼくが、だいどころのつくえのうえにすわって、
だまってみているだけなので、
「あれ?」と、いっていました。

ぼくは、しばらくしたら、ゆかにおりて、
だいどころと、げんかんの、あいだのどあのところにすわりました。
そのまま、しばらく、そとにいる、かいぬしを、みていました。

かいぬしは、しごとをしながら、それに、きがついて、
「まさか、おまえ、このまえ、げんかんからでて、
じゃけんにされたことを、おぼえているのかな」といいながら、
ぼくをちらちら、みていました。

ぼくが、しばらくして、げんかんの、ゆかのうえまで、
でていって、すわっていると、
かいぬしは、ふきだして、
「もう、なんだよそれ。
『だるまさんがころんだ』じゃあるまいし」といいながら、
ぼくのところにきて、あたまをなでてくれました。
「しかしまあ、ちゃんと、おぼえているんだねえ。
いつまで、それがつづくのかはともかくとして」と、
かいぬしは、いっていました。

きょう、また、ぼくが、そとにでて、
ほかのねこが、うえきにつけた、においをかいで、
ぼくのくびをすりつけて、ぼくのにおいをつけていると、
かいぬしは、「はいはい、もうまんぞくかい」といいながら、
ぼくをだいて、いえのまわりを、ひとまわりしました。
「おまえが、ひもをつけてもいいのだったら、
つないで、おさんぽにでてもいいんだけど、
そういうの、ぜったい、きらいでしょう」といいながら、
また、いえのなかにはいりました。

「まあ、おまえのきおくも、このていどは、もつということだね」
といいながら、おやつをくれました。
「むかし、いなかでかっていた、ねこたちは、
うちのじいさまが、だいじにかっていた、
ことりをねらって、おこられたら、
もう、にどと、みむきもしなかったものだけど、
あれは、そうとう、えらかったのね」と、いっていました。

ぼくは、ことりなんか、ねらわないけど、
さいきん、れーすの、かーてんにてをかけて、あそぶようになりました。
ときどき、つめが、ひっかかって、とれなくなって、あせります。
「かーてんに、つかまったとおもってるんだろう」と、
かいぬしは、みて、わらっています。

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カツジ猫