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ぼくは、おひさまのなか(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、きのう、ぼくのいるしたのいえから、
ふるい、うえのいえに、てれびをはこんでいきました。
ちいさいてれびなので、かいぬしが、かかえて、はこべたみたいです。

しかくいてーぶるも、ひとつ、なくなって、
いえのなかは、がらんとしています。
ぼくは、もようがえは、むかしからきらいで、ふあんなので、
そわそわしていると、かいぬしは、
「しんぱいしないで、いいの」といって、おさしみを、わけてくれました。

そして、ひろくなったへやをみて、
「ああ、このほうが、きもちがいいねえ」といって、
べっどに、ひっくりかえっています。

ふゆになると、このいえは、ろうかから、あさのひかりが、いっぱいにさします。
ぼくが、そのなかに、ねころがっていると、かいぬしは、
「とけかけている、よごれたゆきみたい」と、わらいます。
まえにいた、きゃらめるさんは、おれんじいろの、けなみで、
「きんいろの、ひかりのような、ねこだった」とかいぬしはよくいいます。
「おひさまの、とてもにあうねこ」と、いわれていたそうです。
ぼくは、とけかけたゆきで、わるかったなあ。

このごろ、そとねこの、しまおのえさを、しろくろのねこが、いっしょにたべています。
しまおは、おこらずにたべさせているけど、そのぶん、おなかがへるらしくて、
ひるや、よるに、かいぬしにえさをくれと、ないて、かいぬしは、おこっています。
「よそのねこのぶんまで、えさをやる、よゆうはないもんね」といっています。

こんやは、あめがふりました。
かいぬしは、かえってきた、ぼくのせなかをなでて、ぬれていると、
「おや、ふりはじめたんだね」といいながら、こーひーをのんでいます。

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カツジ猫