ぼくは、かいたくする(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
きょうも、あさから、すごいあつさです。
かいぬしは、きんじょのひとたちと、にわさきで、
「こうこうやきゅうも、おわったのに、
ちっともすずしくなりませんねえ」と、はなしていました。
ぼくも、あまり、おにわにでないで、
もっぱら、うちのなかで、ねています。
「おかげで、そうじきをなかなかかけられない」
と、かいぬしは、なげいています。
「きょうは、おきゃくさんがくるのに。
まあ、いっか」と、ひらきなおっています。
ぼくは、さいきん、かいぬしが、ごはんをたべるときにすわる、
てれびのまえの、いすに、ときどき、ねます。
さっき、かいぬしは、ぱそこんのまえで、しごとをしていて、
いっぷくして、おちゃをのもうと、おもったらしく、
だいどころで、おゆをわかして、ふりむいて、
ぼくが、そのいすで、ねているのをみて、
「あっ」といって、かたまっていました。
おちゃは、ぱそこんのまえにもっていって、
のむことにしたみたいです。
かいぬしは、はらいせのつもりか、
よるでも、ひるでも、
ぼくが、べっどや、いすで、ねていると、
とおりがかりに、せなかや、おしりや、あたまを、
ゆびで、つついていきます。
もうなれたから、ぼくは、ぴくっともしません。
かいぬしは、それにむかつくらしくて、
「あきれたね。じゃんぐるなら、くわれているよ」といって、
「ほら、あなこんだがきた」とか、
「こんにちわ。ひありです」とか、
「とらのしっぽ」とか、
「けがわをとりにきた、げんちのひとだよ」とか、
「はげたからいしゅう」とか、
「さそりがごそごそ」とか
いろんなことを、いいながら、さわっていきます。
なんべんもいうけど、
ぼくは、じゃんぐるになんか、
しぬまでいかないから、いいんだい。
さばくにだって、いかないから。
ゆうべは、はじめて、だいどころの、ながしだいのまえの、
たおるじの、まっとのうえに、ねてみました。
よこにながくて、ぶあつくて、
ねてみたら、かいてきでした。
ぼくは、はながつまるので、
ねいきが、おおきいから、かいぬしは、
「え、どこからきこえているの。どこにいるの」と、
きにして、さがしていて、やっとみつけて、
「おお、あたらしいばしょを、みつけたのだね。
そうやって、だいえいていこくは、りょうどをかくだいしていったのだね」
とか、いみふめいのことをいって、
まっとのうえの、ぼくのしゃしんをとっていました。
「まあでも、なんだかんだいっても、
おまえは、おとなしくて、かしこくて、かいやすいねこだよ。
かみさまが、おまえをくださったことに、かんしゃしなくてはね」
と、かいぬしは、ときどきいいます。
わかってるんなら、いいのさ。