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ぼくは、かいぬしを、たすける(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、れんじつの、かたづけしごとに、
そろそろ、ばててきたみたいです。
「よるとしなみには、かてないな」といいながら、
きょうも、くるまで、いなかのいえを、かたづけに、でかけました。

そうしたら、いちじかんぐらい、はしったところで、
ぼくの、えさが、なくなりかけていたのを、
ほじゅうしてなかったことに、きがついて、
まよいながら、しばらくはしったあとで、
「しゃあない」と、ゆーたーんしたそうです。

ぼくが、べっどで、ねていると、かいぬしは、もどってきて、
からに、なりかけた、ぼくのえさいれをみて、
「あー、やっぱり」といいながら、
ぼくの、えさいれの、よこに、おきっぱなしていた、ふくろをあけて、
えさを、やまもりにしてくれました。

そのあと、かいぬしは、ばてて、ねてしまって、
ゆうがたになって、やっとおきて、
おふろにはいって、ごはんをたべて、
かぜぐすりをのんでいました。

「やっぱり、このまま、いなかにかえって、しごとをしていたら、
からだがもたなくて、いのちとりになったかもな。
これで、よかったかもしれない。
それにしても、ほんとうは、ねこなんて、
なんにちも、たべなくても、しんだりはしないはずなのに、
わたしも、おまえに、あますぎるわ」と、
ぶつぶつ、いいながら、ぼくをみていました。

けっきょく、こんやも、あしたも、ゆっくりやすむそうで、
たいちょうが、かいふくしたら、ぼくのおかげだとおもいます。

かいぬしは、このまえ、ねこずきな、しりあいのひとと、
ぼくのことをはなしていて、そのひとは、
「かつじくんも、だれか、きのあう、ねこがいたら、
いっしょにくらしたら、いいんだろうけど」と、
いったそうです。

かいぬしは、「そうなんですよ。
あいつは、さびしがりやだから、ともだちがいたらいいんだけど、
ともだちづくりは、へたという、すくいようのないせいかくですからね。
こわがりで、しょたいめんには、けんかをしかけるし、
わたしを、とられそうだとおもうと、ぱにっくになるし」と、いって、
そのひとは、「やさしい、おばあさんねこなら、どうだろう。
それか、かつじくんを、たててくれる、こぶんみたいな、こねことか」
と、いろいろ、かんがえてくれたそうです。

「いぜん、なくなった、おひとよしの『みかん』が、
わりと、うまく、つきあってくれそうだったんだから、
のんきで、ぼうっとした、おすねこでも、いいのかもしれないですよ」
と、かいぬしも、いろいろかんがえてみたそうです。

けっきょく、けつろんはでなかったけど、かえってから、かいぬしは、
「あんがい、おまえが、ぜったい、あたまがあがらないような、
どきょうと、ふうかくがある、おすねこなら、うまくいくのかな。
まえにいた、『きゃらめる』とか、いいかもしれない」と、
ぼくにいいました。

きゃらめるさんのしゃしんは、いつも、かべのうえから、
ぼくをみおろしていて、よゆうたっぷりな、かおにみえます。
ぼくも、しなもんさんとか、おゆきさんとか、
このいえにいた、おんなのねこたちより、
きゃらめるさんのほうが、うまくいきそうなきがします。

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カツジ猫