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ぼくは、かうんせらあ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、なんとかぶじに、きょうの、こうえんをすませたようで、
「やるじゃん、わたしも」と、じこまんぞくに、ひたっています。
また、ちょうしにのって、しごとをして、ばてないか、しんぱいです。

ゆうべは、「いっきに、やると、また、めまいがする」といって、
しりょうを、すこしつくっては、ひとねむりして、また、おきて、
つくっては、また、ねて、
なんとか、よあけまえに、しあげていました。

かえってきて、すぐとりかかったら、
そんなに、くろうしないで、よかったのに、
ゆうがたから、ずっと、ぼくをだいて、べっどにころがっては、
「かつじ、ばぎいが、しんじゃったよう」と、いって、
ぼくに、ばぎいさんの、おもいでを、いろいろはなしたりして、
じかんを、むだにしていました。

ばぎいさんは、うえのいえにいた、くろねこで、
もう、じゅうごさいになっていました。
「じゅうごねんまえ、きゃらめるねこが、しんだとき、
きゃらめるの、のこりのえさを、にわの、のらねこにやっていて、
その、のらねこの、こねこが、さんびきいてね。
そのまま、うちのねこになったの。
わたしが、いちばんすきだった、おとなしい、あにゃんは、
じんぞうをわるくして、とつぜんしんでしまったし、
ひとのいい、なっつうは、どうも、しまおに、いじめられたのか、
いえでして、いなくなってしまった。
めすねこの、ばぎいだけが、のこっていたけど、
これで、あの、くろねことりおは、みな、いなくなったのよね」
と、かいぬしは、はなしました。

「うえのいえを、もうすこし、かたづけたら、
ものおきだけじゃなく、しんしつや、いまにも、
いれてやって、いっしょに、ごはんをたべたりするよていだったのに。
げんきそうだったから、こんなに、きゅうにしぬとは、
まるで、おもって、なかったよ。
わかっていたら、しなもんのときのように、
うえのいえに、とまって、
べっどで、いっしょに、ねてやったのに」と、
くやしがっていました。

「きゃらめるや、みけねこのしなもんみたいに、
ながわずらいをするのも、せつないけど、
ばぎいや、あにゃんみたいに、あっというまに、いなくなると、
それもまた、かわいそうで」と、かいぬしは、なげいて、
「のこった、はいいろねこの、ぐれいすも、
しろくろねこの、まきも、
おなじとしだから、そのうち、いなくなるかもしれない。
けっきょく、さいごにのこるのは、おまえか。
おまえをのこして、しにたくはないから、
わたしよりは、はやくしんでほしいけど、
あまりはやく、しんでは、だめよ」と、
むずかしい、ちゅうもんをつけました。

そして、「でも、おまえがしんで、ねこがいっぴきも、いなくなったら、
さびしくなるだろうなあ」と、ためいきをついていましたが、
そのあとで、おもいなおしたように、
「でも、そうなったら、とまりがけで、おんせんにでも、がいこくにでも、
いくらでも、りょこうができるし、
えさだいや、すなだいが、うくから、よゆうもできるし、
けっこう、ゆうがに、くらせるかもしれない」と、
ぼくをだいて、あたまをなでながら、
かってな、けいかくを、たてていました。

まえむきな、かいぬしをもつと、
しんぱいしないで、しねるから、いいです。

かいぬしは、それから、この、ぶろぐの、はいけいを、
ばぎいさんを、しのんで、くろねこのえに、かえたりして、
いそがしいのに、じかんをつぶしていました。
ばぎいさんのことは、あした、にわに、うめるそうです。

ぼくは、このごろ、「ごめんね」という、ねかたを、やめましたが、
あたまを、なにかにくっつけて、ねるのは、すきです。
ゆうべは、かいぬしが、あごで、ぼくの、ひたいを、おさえたので、
しばらく、そうやって、かいぬしの、あごに、
あたまを、おしつけて、ねていました。
すこししたら、あつくなったので、ふとんから、でたけど、
わりと、かんしょくが、よかったです。

きょう、かいぬしは、「なんにちぶりかねえ」と、いいながら、
おさしみを、かってかえりました。
ぼくにも、わけてくれました。
おさらが、ちかづくまえから、ぼくの、のどは、かってに、ぐるぐるなって、
たべたあとは、まんぞくして、ねむくなりました。
もうすこし、れいぞうこに、のこっているみたいなので、
ぼくは、あすが、たのしみです。

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カツジ猫