ぼくは、かちほこる(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
このまえの、たびのはなしの、つづきをかきます。
ぼくと、きゃらめるさんと、あにゃんさんと、ぐれすさんは、
かいぬしといっしょに、ほてるのへやに、はいりました。
たたみのへやで、あかるくて、ひろくて、
まどからは、まちと、とおくのやまがみえました。
「はんたいがわだと、おおきなやまが、めのまえにみえて、
いいながめなんだけど、ねんどまつで、こんでいて、
きょうは、そっちがとれなかったの」と、かいぬしは、
すがたのみえない、ぼくたちに、はなしかけました。
せんぱいねこの、きゃらめるさんたちは、しんでからも、
かいぬしの、おともをして、なんどか、ここにきたことがあるって。
ぼくは、きょねんのなつに、しんだばかりだから、はじめてです。
はいいろねこの、ぐれいすさんも、はじめてみたいでした。
かいぬしが、ふとんをしいてくれたので、ぼくたちは、
そのうえで、ねたり、へやのなかを、たんけんしました。
そのあとで、しょくどうでごはんをたべたり、
「ろてんぶろ」にいったりして、おもしろかったです。
ろうかや、かいだんには、なんびきか、ぼくらのような、
しんだねこや、いぬが、かいぬしについてきて、
ねていたり、あそんだりしていました。
うさぎもいたし、とりも、なんばか、とんでいました。
つぎのひは、かいぬしは、むかしいたいえと、おはかに、
あいさつに、でかけました。
きゃらめるさんは、「おれは、ほてるで、ゆっくりしたいから」と、
きもちよさそうに、ふとんのうえで、ねていました。
あにゃんさんは、「ぼくは、まちを、みてまわる」といって、
あさごはんをたべると、そとにいってしまいました。
はいいろねこの、ぐれいすさんとぼくは、かいぬしについて、
むかしのいえに、いきました。
そこにふたりのおばさんといっしょにすんでいた、
つよそうなめすねこの「めい」さんと、
やさしそうなおおきないぬの「そら」さんは、
さいきん、しんだばかりで、おばさんたちは、
さびしがっていました。
むかし、ここにいて、いちじき、いまのかいぬしのいえにいたこともある、
おれんじいろの、「みかん」さんや、みけねこの「もも」さんも、
ここのにわにかいぬしがうめたので、
このいえで、くらしているらしくて、ぼくをみて、なつかしがってくれました。
とくに、みかんさんは、やさしくて、いきてて、はじめてあったときに、
ぼくがしゃあしゃあいってもへいきだったので、
ぼくたちは、わりとうまくいっていました。
「ここの、くらしはどう」と、ぼくがきくと、
「たのしいよ。むかしいたねこたちも、なんびきかいるし、
さいきんしんだねこは、めすだけど、きっぷがよくて、おやぶんはだで、
ももさんと、いいこんびだし、
このあいだしんだいぬは、とてもやさしいし。
かわには、かもがいっぱいで、おっかけるのが、おもしろいし」と、
みかんさんはいいました。
しんさいのときに、ほごされて、ひきとられた、いぬの、「ばろん」も、
かいぬしとは、あまりなかよくなかったようだけど、
ぼくたちのことは、かんげいしてくれました。
「そら」さんと、ちかくをいっしょに、よくさんぽするそうです。
きむずかしい「ぐれいす」さんは、「めい」さんと、なんとなく、
にらみあっていましたが、おおむかしに、このいえにいた、
しろがおおい、みけねこの、ふわふわおおきな「まだむ」さんという、
りっぱな、めすねこがでてきて、とりしきってくれました。
「まだむ」さんは、かいぬしのいえのしょだいねこの
「おゆきさん」のような、かんろくもあるけど、
もっと、あかるくて、たのしそうなかんじで、
また、あいにきたいとおもいました。
えーっと、まだまだかきたいことが、いっぱいあるけど、
きょうは、ここまでにします。
かいぬしは、おととい、また、ひとりで、おんせんにいきました。
「こんどは、おるすばんしときなさい」といわれたので、
つまらなかったけど、ぼくたちは、おうちですごしました。
そうしたら、たびのあいだ、ずっとあめで、
こんどは、やまのみえるへやが、とれたのに、
やまは、あめで、くもにかくれて、ぜんぜん、みえなかったって。
「ぼくたちを、つれていかないからだよ」と、
それをきいたぼくが、いうと、きゃらめるさんは、
「なに、かちほこってるんだ」と、あきれて、
「また、はるがきたら、つれてってくれるさ」といいました。
