ぼくは、けなげ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、まいばん、ぼくをほったらかして、ぱそこんで、しごとをしています。
めにも、からだにも、やりすぎはよくないとおもうので、
ぼくは、ときどき、にゃあにゃあいって、「ねよう」と、よびにいきます。
かいぬしは、「はいはい、わかったよ」とか
「うるさいよ、もう」といいながら、なかなか、しごとをやめません。
ぼくは、あきらめて、べっどにもどって、ひとりでねます。
でも、ときどきは、かいぬしの、あしもとのゆかで、ねて、まちます。
かいぬしは、ぼくにきづくと、みおろして、ちょっとしみじみ、
「あれー、そこにいたの。なんか、けなげじゃん」というけど、
やっぱりしごとは、やめません。
ばかだなあ。
かいぬしは、ふつかほどまえに、やさいがあまったからと、
「らたといゆ」とかいう、りょうりをつくりました。
ふらいぱんで、すごく、てきとうにつくって、
「あんまり、おいしくないね。
でもわたしは、ほんものの『らたといゆ』をたべたことないから、
もともとのあじが、こうなのかどうか、よくわからんからな」
といっていました。
きょう、のこりをたべて「あんがい、いけるな」といっていました。
でも、あまったやさいは、なまで、さらだにするそうです。
せろりとか、ぱぶりかとか、どっちにしても、
ぼくには、えんのない、はなしです。
かいぬしは、ぼくがたべなかった、ちゅーるの「くろげわぎゅう」を、
しりあいのひとに、あげたそうです。
「これからは、あれはかわないように、きをつける。
おいしそうだったのになあ。
おまえ、みためは、もろ、『ようねこ』なのに、
にくより、さかながすきなんだよねえ」と、
ふしぎがっています。
「こねこのときの、しょくせいかつが、しりたいよ」といってるけど、
ぼくが、そんなこと、おぼえてるわけないじゃん。