ぼくは、そとにでたい（カツジ猫）

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、また、かぜをひいたようで、
くしゃみや、せきで、おおさわぎしています。
でも、たいしたことはないそうです。
よふかしを、しすぎるんだとおもいます。
ぼくが、ねようと、さそうときに、すぐ、ねればいいのに。

びょういんで、もらってきた、くすりを、
かいぬしは、だいどころの、てーぶるのうえにおいていました。
ぼくが、まえあしで、おっことすと、かさかさいって、おもしろいので、
むちゅうで、あそんでいたら、くすりが、どこかにいってしまいました。
かいぬしは、さっきから、さがしていましたが、あきらめたようです。

ぼくは、このごろ、ぱそこんのまえの、いすが、
すっかり、きにいって、よく、そこにねています。
かいぬしは、「また、くっしょんと、まちがえて、
すわりそうだから、まじ、やめて」と、たのみますが、
きもちがいいんだから、しょうがないもん。

かいぬしは、ときどき、おもいだしたように、
「しまおが、どこにもいないとおもうと、
へんなきがするねえ。
わたしのほうが、さきにしんだら、どうしようかと、しんぱいしていたけど、
ずいぶん、みじかい、つきあいになってしまった。
これで、よかったんだろうかね」と、いっています。

ぼくたちは、みんな、そうやって、いなくなるんだよ。
だから、いきているあいだに、
せいぜい、だいじにしてほしいです。

まいあさ、おてんきがいいので、ぼくは、そとに、でたいです。
かいぬしが、おでかけしようとするとき、
げんかんの、どあのまえで、「いっしょにでる」と、あぴーるするけど、
かいぬしは、「おまえは、おるすばん」といって、
ぼくをだいて、なかに、もどします。

ぼくが、あきらめて、おにわにでて、
かなあみごしに、みおくっていると、かいぬしは、
「ほんとに、いいこで、あきらめがいいね。
なるべく、はやく、かえるから」と、いいながら、でかけます。
あすは、おうちに、いてくれるのかな。