ぼくは、ちょっと、さびしい(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、このごろ、まいばん、おそくまで、うえのいえにいて、
なかなか、ぼくのいる、したのいえに、かえってきません。
もう、うえのいえに、みけねこの、しなもんさんはいないのに、
なにをしているのかな。
「おかたづけが、いそがしいのよ、ごめんね、かつじ」と、
かいぬしは、かえってくると、いつも、いいます。
ぼくは、ゆかのうえに、ころころころがって、みせるけど、
つかれているのか、あそんでくれず、すぐねてしまいます。
つまらないので、きょう、おでかけから、かえってきたとき、
つめで、ようふくのすそを、ひっかいたら、
「あー、これはだめよー、よそいきのふくで、うすい、きじだから」と、
かいぬしは、あわてて、ぼくをおしのけて、ふくをしらべていました。
ぼくが、ずっと、そとで、まっているのに、
かえってきても、すぐに、うえのいえにいってしまうので、
なんだか、さびしいです。
「ちゃんと、かたづいたら、おまえを、うえのいえにも、つれていってあげるから」
と、かいぬしはいっているけど、ほんとうかな。
「いなかのいえにも、そのうちに、おまえといっしょに、
ちょうきたいざいしてみたいと、おもっていたんだけど、
じつげんできるかねえ」と、かいぬしはいっています。
こんなに、ほったらかされていたら、ぼくはだんだん、
にんげんぎらいの、へんくつなねこになっちゃうぞ。
へやに、といれもしないで、おりこうにしているんだから、
たまには、ゆっくり、あそんでくれないと、
かいぬししっかくだと、おもいます。