ぼくは、つかれてる(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
きょうは「こどものひ」だそうです。
かいぬしは「おてんきでよかった」と、うかれながら、
「でも、おてんきすぎて、かぜがなくて、
こいのぼりが、およがなくて、つまらない」と、
まどのそとをみて、もんくをいっています。
ぼくは、それどころではありません。
さいきん、いえのまわりを、
おおきくなったばかりの、こねこあがりの、ねこたちが、
いっちょまえのかおをして、あるきまわったり、
けんかをしたりしています。
それを、みはるのが、れんじつ、たいへんです。
よなかに、とおくで、ねこのけんかのこえがすると、
ぼくが、がばっとおきて、とびだしていくので、かいぬしは、
「うう、ねむれない。おまえ、みみがいいんだねえ」
と、かんしんして、またすぐ、ねてるみたいです。
ゆうべも、そうやって、ひとばん、にわの、かなあみのなかで、
はりこみをしていたから、ぼくは、あさから、つかれてしまって、
こどものひなんか、どうでもいいです。
「ぷれぜんとに、あたらしいくびわを、かってるんだけど、
いつ、つけてやろうかな。
でも、けっこうな、ねだんしたのに、
なんか、やすっぽいんだよねえ。
おまえの、なまえが、はいってるから、
つけないと、もったいないし」と、
かいぬしは、なやんでいるみたいだけど、
そんなの、ぜんぜん、もうどうでもいいや。
ぼくは、もうひとねむりします。
よるまで、ねているかもしれません。