ぼくは、また、しめさばをたべた(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
かいぬしは、へやのかたづけが、あるていどすすむと、
うっとりして、おちゃをのんだり、べっどでねたりするし、
うまくいかないと、ふてくされて、ごろごろしているし、
どっちにしても、なまけています。
「そのうち、いっきに、しごとをするときがきたときのために、
いまは、えいきをやしなっているの」と、
ぼくをみて、いいわけします。
けさは、しんぶんのうらないに、
「くちは、わざわいのもと。ふようなひとことに、きをつけろ」
と、かいてあったそうです。
かいぬしは、それをよんで、
「いえのなかで、ひとりでいうぶんには、いいんだろ」といって、
しめきった、へやのなかで、
「ばかやろー、しつこいぞ、きえちまえ」と、
おおきなこえで、どなっていました。
ぼくが、ねていて、みみをぴくぴくさせると、
「おまえじゃないのよ、いいこねえ」と、
ねこなでごえでいうので、きもちわるかったです。
きのうは、かいぬしが、れいぞうこから、
「ひゃあ、わすれるとこだったよー」と、
あわててとりだした、しめさばを、
「あついごはんだと、さいこうだねえ」と、めをほそくして、たべていたので、
ぼくも、そばにいって、しらべていたら、
「たべないよねえ」と、いいながら、わけてくれました。
おいしかったので、ぼくは、ぱくぱく、たべました。
かいぬしは、「はああ」と、ためいきをつきながら、
つぎつぎに、わけてくれたので、
ぼくは、すっかり、まんぞくしました。
かいぬしは、いなかのいえに、おいてくるはずだった、
ふるいほうの、ぶつだんを、もってこなくてはならないかもしれないと、
またいろいろと、なやんでいます。
かんじんなしごとをしたくないから、
とうひしているんじゃないかと、おもいます。
そして、ぼくの、あしのうらをみて、
「あー、そろそろ、けをきらなくちゃね」と、いっていますが、
かたづけをさきにしたほうが、ぜったいいいと、ぼくは、おもいます。