ぼくは、もてる(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
きょう、なにか、こうじがあるので、わかいおとこのひとがふたり、
ずっと、でたりはいったりしていました。
こうじがおわって、そのひとたちがかえって、
ぼくは、かいぬしとごはんをたべて、ねていたら、
おとこのひとが、おかねをとりにきて、ぼくをみて、
「いいですか」と、かいぬしにたのんで、
ぼくをながいこと、なでて、あそんでくれました。
「かわいいねえ。ぐるぐるいってる。
ざっしゅなんですか。そうみえない。きれいだな」と、
べたほめしてくれました。
おうちでも、ねこをかっていて、
そのねこも、ぼくのように、すてられていたのを、ひろったそうです。
「みてくれはいいし、あたまもわるくなさそうだけど、
とにかく、びびりでねえ。かまきりをみても、にげるし、
つめのひっこめかたは、へただし」と、かいぬしは、いつものように、
ぼくをけなしていました。
そのひとがかえってから、かいぬしは、
「よかったねえ、かつじ」と、ぼくをなでました。
そのあとで、このしゃしんをみながら、
「おまえはたしかに、かわいいんだが、
ただ、びけいというだけでなく、みょうに、『ひょうじょう』があるね」
と、いっていました。
かいぬしの、おともだちにいわせると、
ながいこと、かいぬしにかわれたから、ぼくは、へんなねこになったんだそうです。
しらねえよ、そんなこと。