1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. まさかと思うが

まさかと思うが

大阪万博をメキシコはじめ数カ国が不参加表明したそうで、政府はその対策を考えているらしい。まさかと思うが、参加できるようにお金を援助しようとか思ってるんじゃあるまいな。やりかねないから恐い。

とか考えてたら、まあそれどころか、減税が効果がなく支持率低下がとまらないからと、政府かいわいでは、対策として、改憲と江戸城天守閣再建を思いついたらしい。もうバカとしか言いようがない。

ガザの状況は本当にひどく、イスラエルのやっていることは、どこからどう考えてもあり得ないほどひどすぎるのだが、イスラエルが一向に平気で攻撃を続けているのを見ると、私なんかは、いくらイスラエルでも、そういっぺんに常識がぶっとんで、ご乱心するわけがないのだから、「こいつら、慣れてるな」としか思えない。長の年月、こういう理不尽で非人間的なことを、ずっとやり続けて、アメリカの後押しはあるわ世界は目をそらしてるわで、そのやり方が通るものだから、あー、これでいいのか子どもが死のうが病院を破壊しようが気にせんでいいのかという感覚が、じわじわ増長して、おかしいとも何とも思わなくなっちゃってるんだろう。「え、今まで誰も文句言わなかったじゃない」と、とまどっているのではあるまいか。ちがいますかね。そうとしか思えませんよ。

逆にまた、アラブや中東というと、何だか目なし帽かぶって銃を持った若者のテロリストが最初に浮かぶイメージだったが、このごろ、うろおぼえでしかなかった背景や歴史をあらためて知るにつけて、私の中のイメージでは、中東やアラブの人たちって、人類の中で一番温厚で我慢強くて穏やかな人たちではないかって感じになりはじめている。「アラビアのロレンス」の中でロレンスが、「我々は無知で野蛮な民族と思うか。ロンドンが村だったころエルサレムには街灯があった」と語るファイサルに「アラブは偉大な民族でした」と応ずる場面があったけど、あそこはもともと欧米なんかよりよっぽど古い文化を持つ、すぐれた世界でもあったんだよなあ。だからイスラエルと、その後押しをする世界の中で、しいたげられてもふみにじられても、金持ち喧嘩せず強者は耐えるみたいな感覚で黙っていすぎたんじゃないだろうか。それが爆発したから一気にテロにも走るわけでとか。いやまあ私も極端ですが、そのくらいイメージの転換からはじめてもよさそうな気がするのよね。

Twitter Facebook
カツジ猫