みつまたの花
母家の塀には昔、躑躅が植わって居たのですが、長い間に枯れて仕舞って居ました。植木屋さんに又植えて貰えるかと頼んだら躑躅は枯れ易いからと、みつまたを植えてくれました。「花が可愛くてわしは好きなんじゃ」との事でしたが、割に背が高い木だったので、バランスが悪いかなと見る度に思って居ました。
最近本当に淡い黄色の優しい花が咲いて居たのですが、余り気にして居ませんでした。所が車で近付いて行く時見たら、丁度木の高さが同じなので、塀の上に一筋薄い黄色の雲の帯がレースの様に懸って居る感じで何とも素敵です。暫くの間、目を楽しませてくれそうです。
昨日は良い天気で久し振りに山道をドライブしました。長い事行って居なかった雑貨屋に寄ると、原発反対の集会の資料を下さいました。店主の女性は「福島の3号機はウランを入れる様作られて居るのにプルトニウムを入れて使って居たらしいですよ」と怒って居ました。
彼女の知人は「一日も早く終息して欲しいと言う気持と、今そうなったら、まだ原発は安全と言う事になるだろうと言う気持に引き裂かれる」と言って居たそうです。「テレビの報道で、現状の電力不足では原発は必要だ等の発言が出て居る間は、今無事に終息したら結局原発の建設も稼働も続くだろう」と。
「チボー家の人々」のメネストレルでは有るまいし、とも思いましたが、長く原発反対の活動をして来た方の不信と絶望は其処まで深いのかも知れません。