めでたい一日
今朝ご近所の奥さまから、「あの赤い花きれいですね」と、桃の花をほめられた。「え、見えるんですか?」とびっくりしたら、「坂道を下って来るとき、正面によく見えますよ」だって。あれー、私しか見えない茂みの陰に咲いてるかと思ったら、けっこうひと目にとまっているのね。荒れ果てた庭の主としては何だかうれしくなっちゃうじゃないか(笑)。
今日は読書会の参加者の方から、庭の野菜もいろいろいただいた。この野菜高騰の折からひと財産手にしたようで、これまたうれしい。明日はこれでいろいろ行き当たりばったりの料理を作って食するとしよう♪
一週間ほど前から、右のほっぺたに小さな吹き出物みたいなのが出来て治らない。他人が見てもソバカスと区別がつかないぐらい目立たなくはあるのだが、さわると盛り上がってるし、すわこそ皮膚がんの初期かいなとびびった。近くに皮膚科のいい先生の医院があるのだが、何だか混んでて大変そうだし、どうしようかなと思いつつ、髪のカットに街に出かけた。
案外早く着いたので、先日確定申告にそのへんの税務署に出向いたときに見つけた郊外っぽい公園の近くのレストランで安くてうまいランチを食べ、ついでにそこの横のビルの上の方に、おしゃれなクリニックがいくつかあったので、皮膚科の医院に飛び入りで入って見た。
レストランも、うーん都会の人はこんなに安くておいしい食事をおしゃれに召し上がっておられるのかという素敵な店だったが、クリニックも病院というより美容院みたいな趣きで、あまり待たずに診てもらえて、「悪性のものとかそんなのじゃありません。加齢によるもので、放っておいて大丈夫です」とのありがたい診断で700円ぐらいですんで、その後の美容院にも余裕で間に合って、無事にカットもすませて帰宅。何だかんだでめでたい日だったかもしれない。
一日たっぷり留守番させた猫のカツジも思ったほどはぐれていなくて、夕食のさしみをわけてやったらきげんを直した。高校野球も朝ドラも、そろそろ最終局面に近く、代わってプロ野球が開幕するのが、何だか夜空にさそり座が沈んだらオリオン座が出てくるようなと言ったら変なたとえだろうか。
福岡のテレビは例によって開幕直前のホークス情報をどさどさ特別番組で流している。しばらく見ていなかったから、韋駄天の周東選手が何だかでかくなっていて驚いた。別人かと思った。なるほど背の高い人というのは、がんばって筋肉をつければ大柄になれるんだなと感心したついでに、だからアニメ「忘却バッテリー」の俊足二塁手の千早くんが、普通程度の身長しかないのをあんなに苦にして悩むんだなと、二次元三次元を横断した変な感慨を抱いた。
そう言えば先日ホークスのOB戦が行われていて、ついテレビ中継をこの忙しいのに見てしまった。これまた何となくびっくりしたのが、工藤、秋山といった往年の名選手たちが、そんなに体型も変わらず、しっかり走ってプレーしてるのが、何だか非常にすごかった。一方でまだ現役みたいな高橋純平投手が突然現れたり、森福投手や西田選手などもしれっと普通に活躍してるし、見ていていろいろ(愉快な気分ではあるけれど)混乱した。
最近妙な例えばっかり思いつくのだが、江戸時代の滑稽本のたぐいでは、あの世を舞台に死者たちが活躍する趣向のものがときどきあって、演習で中村幸彦先生だったかが(え、中野三敏先生だっけ?あーれー、どうしよう)、「こういう趣向の便利なのは、時代を超えた有名人物をいっしょに活躍させられることです」とおっしゃってたのを思い出した。ペイペイドーム(満員でしたよ)があの世だなんて、そんな失礼なことは言わないが、何となく共通する感覚があったりした。
花屋さんで妙に金ピカで豪勢なキンギョソウ(私はこれとストックとの見分けがまだつかない)と謎めいた風情の紫のアンスリウムを買ってきて飾った。読書会で参加者の方が「ブログの写真で拝見すると、とてもきれいなおうちですね」と言われるから、「それが、写真の画面の枠内だけで、その外はもう地獄です」と申し上げたのだが、謙遜でも何でもなくこれはほんとにそうなのだから、一刻も早く何とか、写真の画面の周囲も見られるようにしなくてはいけない。