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もう、こうなったら

昨日は髪のカットで久しぶりに町にいったわけだが、おなじみの美容師さんは去年から私の体調がぱっとしなかったのを知っていて、私が最近小旅行をして紅葉を見たり温泉に入ったりしていると聞いて、自分のことみたいに、ひょっとしたらそれ以上に(笑)、とても喜んでくれて幸せそうだった。こちらの方が、(この人だけではないいろんな方々もふくめて)こんなに私のことを心配したり喜んだりして下さる方がいることこそが、何と幸せなんだろうと、かけねなしに何者かに感謝してしまった。

それはいいが、さすがに最近遊びすぎた一方、仕事にもはげみすぎたのだろうか、ちょっと前には口内炎ができて、昔、友人にもらったうがい薬でうがいをしてたら、いつの間にか治って忘れていたところが、今度は数日前からやたらに身体がかゆくなり、ダニでもわいたかと、急いでダニ捕りマットを取り替えたりしていたら、昨夜見たら身体中が赤くなってみごとな蕁麻疹になっていた。

萩原葉子の『蕁麻の家』が友人の誰か(森茉莉じゃないよなあ)から、「じんまのいえ」を連想して身体がかゆくなると言われてたことだの、アウシュビッツで亡くなったアンネ・フランクとマルゴットの姉妹が最後は疥癬にかかって苦しんでいたことだの、いろいろ思い出しながらどうしようかと思っていたら、今日は幸いかなりよくなっていた。調べても原因不明のことが多いそうだから、病院に行くのはやめといた。

何しろ私は食事はめちゃくちゃいろんなものを食べているから、食物からは特定のしようがない。疲れやストレスも原因らしいとネットにあったのをいいことに、とりあえず、片づけだの、たまった手紙への返事だのもやめて、散らかったごみの中で過ごす年末も悪くはないかとわりきることにした。それはそれで楽しそうだし(笑)。

旅先だと、しょうもないテレビ番組もずいぶんたくさん見る機会があった。NHKのドラマにもなった水泳の前畑選手の生涯の話とか、クロード・モネの晩年の睡蓮の絵の話とか、北極でのなんちゃらいう耐久レースの話とか、それぞれに面白くて、書きたいこともあるのだが、これも無理はしないことにする。

それにしても今年は四月に四十年ぶりに完成した小説「水の王子」の自費出版に、結局一年忙殺された。悔いはないけど、あらためて、思い出すだけでもへたりそう。しかもまだ完全には終わってないというね、これが(笑)。

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カツジ猫