もう、マジで、いやっ!
私が天気予報を聞きまちがったのかもしれないけど、ゆうべは雨が降るはずだった。なので、朝の水まきはしなくていいと決めこんで、ベッドの中であれこれと朝の予定を立てていて、さて起きて玄関を開けてみたら、外はからっからで、土がぬれた気配もない。
もう、いや! マジでいや!と怒りながら、その反動で猛然と柵にからんだジャスミンの、まだ残っていた角の部分を刈り込んでしまった。そのあと、昨日刈った分も含めてジャスミンを奥庭のいつもの斜面に運んで、どさどさ積み上げていたら、朝食も食べてないのに、二時間たっていた。まあいいや。腹いせでも、仕事は進んだんだから。
そして奥庭の境界には、いつの間にか、いっぱいにキンモクセイが咲いていて、あたり一面かぐわしい香りがただよっていた。うちの庭には家を建てたときから植えたキンモクセイがあっちこっちにあるのだけど、私が刈りこみすぎるのか、他の木はまだどこも咲きはじめていない。ここが最初になるとは思わなかった。椅子に座って、目を閉じて、一瞬、秋の気配にひたる。あんまりゆっくりしていると、生き残りの蚊に刺されるから長居はできないのであるが。
庭もおかげでこころもち、すっきりし、今はうらうら日が照っている。