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やばやば

仕事が煮詰まったとき、気分転換にプロ野球関係の2ちゃんねるとかのぞいてたら、最近煮詰まるときが多いので、ついのぞく時間も増えて、いらん情報に詳しくなって、いろいろやばい。

つい先日は、一般の方対象の文学講座で、歌舞伎「助六」の助六の魅力はホークスの柳田選手に通ずるものがあると(ついでにギリシャ神話のアキレスとか、それを映画で演じたブラッド・ピットとも)うっかり言って、自分でびびった。まあ地元のチームだから、皆さん変にわかったのか、うなずいておられたのがもっと恐い。

今日はまた非常勤先の大学の授業で、「義経千本桜」の説明の前に、義経の話をしていて、「平家物語」と「義経記」ではかなりイメージがちがう、「義経記」ではひたすら優雅で弱々しい美少年で貴公子だが、「平家物語」では時に残酷なぐらい果敢な猛将で、外見も小柄で色白、歯が少し出ているとあって特に美形には描かれてないと言ったあと、思わず「まあそれはそれでカッコいいかもしれないけどね」とつけ加えた時に、「ホークスの周東選手はイケメンだって、工藤監督も言ってたみたいだし」と言いそうになって、危なく思いとどまった(笑)。思いとどまったけど、何だかそれ以来、「平家」の義経の外見が周東選手でインプットされそうで困る。一人で困るのはしゃくだから、やっぱり授業で言ってやろうかな。

私は地元の共産党の後援会に入っている。そうは言ってもほんとに名ばかりで、何の活動もしてないし、会議にもろくすっぽ出ない。いやまあ、ほとんどまったく出ない。
せめてもの罪ほろぼしに、「後援会ニュース」という地域の新聞みたいな配布ビラに、ときどきエッセイみたいな日常雑記の原稿を書く。編集担当の方が、原稿を打ち込んで下さるのだが、忙しいのか、ときどきミスがあって、意味不明な文章になる。意味不明だとまだいいが、ちがう意味になってしまうのも、それなりに恐い。

いろいろ、貴重なニュースも載っているので、広く皆に読んでほしいと思う反面、自分の意味不明な文章が出回ると思うと、それもけっこうつらい。いやー、今、大田洋子の原爆小説や、「ブリキの太鼓」をはじめとしたナチスドイツ治下のヨーロッパの話や、介護殺人の文庫本とか読んでいると、こんなちっぽけなことを苦にする自分がほとほと情けなくなって、でもやっぱり苦になって、そのジレンマにもまた疲れる。

こんなことで体力がそがれるのも不毛だし、ひょっと読んでおられる中に、首をかしげておられる方もいるかもしれないと思って、ここに正しい原稿を再録しておくことにした。「ロシアのニワトリ」「母と野球」の二つです。続けてアップしますので、ご用とお急ぎでなければお読み下さい。後援会ニュースをお手元にお持ちの方は、見比べて、まちがい探しをぜひどうぞ(笑)。ほんとに、一文字なんですけどねー。芭蕉の俳句じゃないけれど、一文字にも命かけて書いてる人間としちゃ、やっぱり気になるもんなんですよ。

写真はひきつづき、母とモモちゃんシリーズです。

 

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カツジ猫