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やれやれもったいない

我ながらそこそこ働いているのに、なかなか家事も仕事も前進しない。季節は行ったり来たりで服は冬物を片づけられないし、暖かいと思えば突風がすごい。昨日は買い物に行っても、いきなりの風でふっ飛ばされそうになり、車のドアがばたついて、よその車を傷つけないか、ずっと生きた心地がしなかった。

夜は疲れてでれっとテレビで侍ジャパンの野球の試合をながめていた。裏番組で華丸大吉さんのコンビがホークスの中村晃選手と牧原大成選手の福岡の食べ歩きをしている番組もあって、牧原選手はどっちにも出ているのに、何ともったいない放送のしかたをするのだと思いながら、両方ちらちら見ていた。中村選手が渋いようで華やかな感じなのも(ずっと前にタクシーの運転手さんが、「乗せたときに一番いい香りがしたのが中村選手」と言っていたのを思い出す)牧原選手がテレビ局のスタッフが自分より最近は川瀬選手と親しくしてるみたいな愚痴を言ってたのも、あいかわらずで面白かった。牧原選手は、何でも野菜をほとんど食べないで肉とお酒だけで生きてるらしい。中村選手が「問題児です」とか言ってた。育成時代の苦労話?では、修学旅行気分で寮の風呂にダイブして遊んでたそうな。他にそんなことして遊ぶ選手がいたのですかと聞かれると柳田悠岐選手と答え、年齢から言ってもそれ(風呂へのダイブ)なんかは先輩として止める役割じゃないんですかと言われると、あの人が先輩の時期だったから、自分たちはこんな風に育ったんだみたいなことを言っていて、納得できるだけに笑った。その後、柳田選手はすごい打者だという話から、「普通、どんな球を打ったんですかとこちらが聞くとスライダーとか答えるのに、あの人は『ボール』とか言うから」とも牧原選手が話してて、それも納得できるから、また笑ってしまった。

一方でやはり侍ジャパンに選ばれている、近藤健介、周東佑京選手は、去年のWBCを振り返る対談をしていて、近藤選手が大谷選手のことなどを世にも楽しそうに生き生きしゃべってる横で、周東選手が何だかつつましく相手しながら、抜き打ちのドーピング検査(毎試合後、ランダムに数人が選ばれるのらしい)で二時間も小便が出なくて大先輩たちを待たせてあせったとか、けろっと言ってた。以前のインタビューで、支配下になって変わったことはと聞かれて、お金が入るようになって歯並びを直したとか言ってたり、この人はどんなにきれいの美しいのとファンの間で俳優なみの人気が出ても、自分の外見や身体について、どこか平気であけすけでバンカラっぽい。そのくせ、頼もしげな近藤選手の横で大人しそうにふるまっていると、一挙手一投足(足は見えないが)が何やらひどくしとやかで新妻っぽい(笑)。コメントで多分ゲイの人たちが、えらくそそられて、おっそろしい発言をいくつかしていたが、それもしょうがないかなと、つい思ってしまう。

そんなので、ぼけっとしている場合じゃなくて、他はともかく、確定申告の準備はそろそろしてないと、ひどいことになるなあ。明日あたりから手をつけないと。

もう亡くなられたが、京都のことなら何でもご存知(もちろん他のことも)の立派な研究者の矢野貫一先生と一時期同じ勤務先だったことがある。堂々とした風格の大先生だったが、ある時、確定申告の時期、「日本人は皆おとなしいなあ。文句も言わずに普通にぞろぞろ税金を収めに行って並んでる」と漏らされたことがある。

自由奔放で、障害者の学生を思いやる人間愛にあふれた方でもあった。駅の改札が自動化されたころ「どうなるか試してみたくて」切符の代わりに硬貨を投げ込んでみるような、とんでもないところもおありだった。「ものすごいブザーが鳴って、駅員が飛んできた。どうしたんですかとつめよるから、いやちょっと手がすべってと言ったら、そのままだった」とのことだった。
 私もたいがい人と変わった発想や行動をする方だが、確定申告について、そんな感想を持ったことはそれまでなくて、妙に印象に残っている。戦争になって徴兵制が出来たら「行かない」「逃げる」という若者が圧倒的に多いそうで、平和ボケとか悪口言うより、それでいい、そうしてほしい、そうであらねばと心から願う一方、矢野先生の「ほんとに、皆おとなしいなあ」という、あのお言葉がよみがえる。確定申告も拒否できず、疑問も抱かない私たちに、徴兵が拒否できるだろうか、本人も家族も、と、とっさにひしひし感じてしまう。

庭の梅とユキヤナギは、去年めちゃくちゃ刈り込んでもらったので、ちょっと心配していたが、つつがなく、つつましく、花をつけて、一安心。水仙はもう盛りを過ぎてしまったようで、ちょっと淋しい。

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カツジ猫