1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. よくしたもので

よくしたもので

彼岸花が散ってしまったら、いつの間にか、スノードロップと水仙が濃緑の葉をみっしりと庭のあちこちに伸ばしはじめている。明日はクリスマスケーキの注文にいつもの店に行こうかな。まだやっていないかしら。

なくしたかと思って悶々としていた「吾嬬路の日記拾遺 3」のファイルが書庫の棚から見つかって、今日の私はごきげんだ。作者の経歴を確認しようとネットを漁ったら、寺津神社の神主さんで、「参河志」を編纂した国学者だった。神社は今も立派で、地元ではしのぶ会みたいな催しもやっているらしい。

今度の日曜は市議会議員選挙の投票日だ。選挙カーが走り回っている。まだちゃんと民主主義が機能してるんだと思って、その声を聞くと安心する。あれがうるさいとか言う人は、よっぽど音も立てずに静かに新聞その他で情報集めて政治の勉強をして、誰に投票するか決めてるのだったらいいが、そうでもないのだったら、最悪その内、地域でも全国でも政治が手の届かないところに行ってしまって、どこの国だかはおいとくとして、頭の上から爆撃機の音を四六時中聞くことになりかねない。

今回の選挙では社民党が久しぶりに候補者を立て、共産党は三人の議員の一人が若い人に代替わりしている。立憲民主党の人も、前回初当選で今回が初めての改選だ。皆わりと若いし、私のよく知っている人たちで、全員当選してほしいのだが、どうなるか心配だ。

庭の話に戻るけど、花が咲き終わったら刈り込んでやろうと思っているルリマツリが、いっこうに衰える気配がない。きれいな淡い空色の花だから好きなのだけど、何しろ恐ろしいはびこり方で、よけて歩いていたら、伸びていたツワブキの花を倒して折ってしまった。しかたないから切って来て、花びんに入れて飾っている。まだつぼみなのだが、この黄色い花も咲くとなかなかきれいなのだ。家の中でも開くだろうか。

レンタルショップに行くのも最近めんどうになって、手持ちのDVDを見返している。女性二人が家のとりかえっこをする「ホリデイ」は、のんびり見るには最高で、お茶とお菓子を楽しんでいるように快適な映画だが、これはクリスマスまでとっておこうかと思う。これに出てるジャック・ブラックって、「カンフー・パンダ」のパンダのポーの声の人なんよね。
今は、男性ストリッパーが主人公の「マジック・マイク」を見直している。監督のソダーバーグは地味すぎてあんまり好みでもないのだが、ゲバラの映画みたいに、うまくはまるといい映画になる。
これは、ストリッパーたちの話なのに、ものすごく堅実な地味な恋愛ドラマで、ぶっとんでるショーの場面と落差がありすぎて笑っちゃう。まあ、さしあたりは、そのみごとな筋肉の男性たちの、ストリップショーの場面の数々を見ているだけでも目の保養にはなる。鍛え抜かれたダンスが文句なしにすばらしい。男性ダンサーの中には、今は海外ドラマ「スーツ」で主役やってる彼もいるんだよね。

しかし、何と言っても、ショーの経営者のマシュー・マコノヒーの演技がもう、徹頭徹尾最高で、何度見てもすごすぎる。彼はもう引退したので司会とかするだけで、自分は踊らないのだが、それでも最後にはみごとなストリップをこれでもかと見せつけてくれる。いろいろ、あまりにもすさまじくて笑ってしまうしかない。
露骨とかグロいとか、そんなんじゃない。むしろやってることはあっさりと上品?だ。でも、そのただよう退廃感というか、ふっきれた潔さが、多分誰にも真似ができない。
彼は海外ドラマの「セックス・アンド・ザ・シティ」でも、本人役で、怪しげなハリウッド俳優ぶりを絶好調で演じていたっけ。あの、こっちを少しも不愉快にさせない(まあ少なくとも私はね)異常なテンションとは何なのだろう。見ていると、風邪もアレルギーも治ってしまいそうだ。

Twitter Facebook
カツジ猫