よしよし。
◇昼過ぎまででれでれしていて、燃えるゴミ回収後の網を片づける当番だったので、あわてて飛んで行ったら、まだ網はそのままで、ほっとして丸めて箱に入れて来た。
これね、ゴミの回収車がけっこう遅くて昼近くに来るので、油断してると、回収後に、猫やカラスを防ぐための網が残ってるのを、誰かが気を利かして当番でもないのに片づけてしまうんです。網当番としては、ありがたいけど、あせるわけです(笑)。
二週間四回の当番の第一回はこれでクリアしたぞ。よしよし。
◇トランプが大統領になってから、米国内で、ヘイトスピーチやマイノリティへの攻撃が増加してるらしい。もう何だかさ、そんなにわかりやすくていいんだろうか。
ネットでの発言から。
トランプ当選をうけアメリカ国内でヘイトスピーチ/ヘイトクライムが多発しているけれど、多くの加害者が(たとえ差別的な思想の持ち主であろうと)それまでは「自制」できていたはずなのに、一気にタガが外れたかのように行動し始めているということに心底恐ろしさを感じている。(TAMA6SI )
米大統領選後に起こったヘイトクライムの報告をみながら、なぜアメリカが頑ななまでに美しい建前と理想に固執するのか少しわかった気がする。そうしたものがタガとして機能しなかった時、憎悪と暴力が噴出することを、たぶん彼らは我々には想像できないほどの身近さで常に感じているんだ。(どぐりん@心はいつも北海道)
路上で知らない男から突然大声で差別的な言葉を投げつけられる、というのが僕の友達にも起こったということを知ってかなりショック。昨日から人種差別解禁になったと思ってる人ほんとにいるんだ。(Rui Ueyama )
トランプ勝利を受けてヘイトスピーチ&クライムの類が急増しているらしいという報道だけど、ヘイトクライムをする段階で最悪なんだけど、マイノリティの大統領のうちは自粛していて「俺達の大統領」が決まった途端、始めるっていうメンタリティは、もうなんと表現したら良いのか、って感じよね。(KASUGA)
最後の発言に深く共感。恥知らずとしか言いようがない。マッチョとか強いアメリカが聞いてあきれる。でも、やけで言うと、そう考えたら日本はあの政府と首相で、まだこの程度のヘイトスピーチなのはアメリカよりましなのかしら(ほんとにやけだわ)。
多分ちがうよね。「アメリカでは民族衣装なんか着られなくなるのでは」という危惧に対して、「日本じゃとっくに朝鮮学校の生徒たちが攻撃恐れてチョゴリ着るのやめてますよ」と書いてる人もいたし。
あ、そう言えば、博多の街の日本会議の事務所が入ってるビルの廊下で、いやみに着て歩こうと思って去年買った中国服の上着、あったかいからそろそろ着なくちゃだけど、どこにしまったっけかしらん♪
◇そんなこと思うと先週末に日本近世文学会があって、研究発表以外の催しとして、三つの会場でラウンドテーブルというのが行われて、いろんなテーマで話し合いがあったんだけど、その一つが「朝鮮通信使への新しい視覚」というテーマで、韓国・日本の研究者がいっしょに江戸時代の新資料などももとに、当時の学術交流を語り合うというものだったのなんか、最高だ。私はもうひとつのラウンドテーブルの発表者の一人だったから聞きに行けなかったけど、三会場とも盛況で、そこの会場でも充実した討論ができて皆満足していたみたいだった。
だいたい江戸時代も日本の文学や文化史全体でも中国や朝鮮との影響や交流を無視したら、一瞬も歴史は存在しないわけで、学者や研究者の中では、それは常識どころではなく、それに関する知識や資料は皆の骨身にからみつき蓄積している。だからこんなテーマの催しは充実して成功するのがあたりまえだが、現在世の中がそんな知識とかけはなれた雰囲気になってて、ネットでの誰かのことばを引用すれば「右からでも左からでもない馬鹿からの革命」が進行中みたいな時に、こんな企画は本当に立派だったと思う。そんなことわざわざ言うのも変なくらい、あたりまえのことではあるのだが。とは言え、以前橋下知事が大阪の文楽の(もともとわずかな)予算を全額カットしたのみならず、無知を恥とも思わない発言をくり返したのに対して、子猫のミュっという声ほどの抵抗も抗議もしなかった近世文学会を私はほんとに退会したろかと思ったほどだったので、それを思えば今回の企画はやっぱりとても尊敬するし感謝する。
◇他にもちょこちょこうれしいことがあって、仕事は山積みだけど、私のきげんはすこぶるいい。授業のテキスト用の小冊子「ぬれぎぬと文学」の校正刷もできあがって来たので、ちゃっちゃとチェックを急がねば。