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ろくでもないことは一貫してるよな

何日かぶりで、人間が生きてられそうな暑さになった(笑)。室温はまだ30度近いが、天然の冷房のように、そよそよ入ってくるいつもの風が、風向きのせいか復活したので、エアコンを入れなくても、どうにか快適に過ごせる。ゆうべの土砂降りで、さすがに濡れた花の部分が重くなって、がっくり折れたグラジオラスを二本、切ってきて飾った。奥庭と中庭は、まだ点検していないが、トネリコとユキヤナギがものすごく伸びまくっているので、ざくざく切りたくて、しかたがない。

『オリーヴ・キタリッジの生活』が文庫本で出ていたのを注文していたのが届いて、さっそく読みはじめた。冒頭の数行から、しびれるようにひきつけられて、先を読むのがもったいない。ある意味、平凡で地味で退屈な内容なのに、先が予測できず、どんな規範もなく、普通のよい人たちの生活がただ続くのが、恐くて快くて、幸福になる。こんな陳腐な言い方はとんでもないが、まさに「誰でもが主役」の本だ。よいわあ。

マイナンバー返納運動が続いている。これと選挙の投票がセットになれば、日本もちょっとは救いがあるのかしら。

マイナカードを持っていない友人は、もう絶対に作らないと言っている。私は、実はずいぶん粘っていたのだが、数年前に仕事の関係で作ってしまっているが、まったく使っていない。作らなかったのも使わなかったのも、今思えば、まだこんな狂気の紐付けなんかの話がまったく出ないころ、国会でれいわの山本太郎議員が政府にした質問で、「何かトラブルが起きて銀行預金がなくなるとかいう事態になったら、補償はするのですか」と聞いたのに対して「そういう補償はしない」という政府の解答だったからで、そんな危ないものが使えるかと、その質疑だけで決意したのだった。

思えばあの時から、政府のこの点の方針はまったく変わっていない。つまり高齢者や弱者の預金がゼロになるトラブルが起きても、びた一文補償する気はないという姿勢は、ずっと変わっていないのだ。それで今回のこの欠陥商品、ミス連発。比べるのもまちがいだってわかっているけど、原発事故より恐いんじゃないか、日常生活にとっては。

返納してもいいんだが、不勉強で知らんけど、たとえ自分がカード持っていなくても、誰かの請求にカルテとか預金とかの個人情報が流れてしまうってことがあるんだろうか。そこのところも気になっている。子どももいない仕事もない私でも、この終活やら何やらで大忙しのとき、政府の無能と意地のおかげで、こういうことを考えるのに時間を使わなくてはならないのが、まったくもって腹立たしい。政府が国民の貴重な時間を奪っている量というのも一回計算してみてくれんだろうか。

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カツジ猫