わっかりやすいなあ
高市総裁の人事、萩生田氏を幹事長代行にするなど、どなたかが「第三次(大惨事かもしれない)アベ内閣」と言ってた通りの、わかりやすさですね。そして、その人たちに「馬車馬のように働いてもらう」と言ったらしく、共産党の志位さんが「人間に対して用いることばではない」と批判したのも、細かいながら的確で、この総裁の本質をよく示しています。
前に言ったように、こんなわかりやすい人の言う事なす事をいちいちとりあげるのも時間の無駄って気がするので、X(旧ツイッター)で紹介する、皆さんのご意見をごらんになっておいていただけばよいのですが、一応私の高市氏に対する見解を、簡単明瞭に(笑)述べておきます。
元アベ首相も参政党もそうですが、この人は嘘つきです。「これが本当なら私は辞職する」と軽々しく口にして、本当と明らかになっても実行しない。弁解もしない、けじめもつけない。最近話題になっているあっちこっちの、しょうもない首長たちより、もっと程度がひどい。なかったことにし、言わなかったことにする。こんな人の言うことすることを、いちいちまともに気にしてられない。いつ前言をひるがえすかわからない人の言うことなんて、あてになるもんですか。まともに相手しなければならない議員や職員が本当に気の毒です。
しかも、この人の嘘は雑なんですよ。私は授業のレポートや試験でのカンニングやコピペでも、見破られないよう手をかけたものは、それほど腹が立ちませんが、まったくいいかげんに、誰が見てもすぐわかるようなことをしているのは、軽蔑侮蔑を通り越して憎悪すら感じます。殺人でも窃盗でも、やるからにはせめて完全犯罪めざせよ。まあそれだけの余裕があるなら、コピペの殺人だのって、アホなこと、はなからやらないのかもしれませんが。
総裁選って、この人なりに大切な一世一代の勝負どきだったわけでしょ。よりにもよって、その時に、外国人排斥の理由として「外国人が奈良の鹿蹴ってた」なんて、自分が見たわけでもない、特に調査して証拠や裏をとったのではない、ここ一番の決め台詞にしちゃ、あまりにも雑でボロい発言をする。この鹿問題についちゃ、現地の店員とか職員が「そんなの見たことない」と取材に答え、その発言した人をまた追求に行く暇なアホも登場して何とも恥ずかしくばかたらしい騒ぎにもなったわけですが、とにかく、「見たことない」と証言する人がいる一方で「たしかに見ました」と言い切る人はいなかった(そもそもどうやって、外国人と日本人の区別つけんだよ。日本国籍で日本人以上に日本文化その他に詳しい外国人だって山ほどいるし、アジア系の人だったらましてや見分けがつくわけないだろ)わけで、そんな事態も予測できなかった、高市氏の判断力も危険回避能力も防衛本能も、まったく脇が甘いとしか言いようがない。
しかも、そんなくだらん論争で世間が盛り上がってるときに本人は鹿のエサのやり方とか、笑いながらジェスチャー入りで、ことこまかに説明してたりして、あんた正気かというレベル。単に愚かなのか、世間をなめてるのか、はたまたこれまで回りがよっぽど皆アホで臆病だったのか、知ったこっちゃないし、知りたくもないが、嘘つくだけじゃなく、その嘘さえもお粗末な人に、外交だの国政だのを、まかせられるとは私には思えん。
それが第一。長くなったけど。
第二は、超簡単にすませます。この人は、どこをどう切り取ってみても、弱者に対する優しさがまったくありません。「さもしい顔してもらえるものはもらおうと弱者のふりをする」発言はあまりにも有名ですが、こういう発言を飲み屋や日記帳でならまだとにかく、公開の席で堂々と口にできる人は、私は決して信用しない。
嘘つきもお粗末も、経験や訓練を積めば修正できるかもしれない。でも、このような精神は、よっぽどのことがない限り、変えることは難しい、人間の本質です。この人のあらゆる政策や方針は、この「弱い者を助けない」「強い者に奉仕して、おこぼれをもらう」という精神と価値観と人生観の上に成り立つでしょう。それでたまたま得をしたり助かる人がいたとしても、それは何の慰めにも保障にもならない。明日はわが身と弱肉強食に自分がせっせとはげみつづける未来しか、生み出すことはできません。
愚かな嘘つき。冷酷な鈍感さ。この二つだけで私がこの人に興味を持てない理由としては充分です。
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庭にまた唐突に最後の桔梗が咲きました。昨日はりきって力仕事をしすぎたせいか、今日は朝からバテ気味です。幸い雨が降ったので、庭仕事はお休みして、今日はたまった本でも読みます♪
