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わらびのゼリー

実家の仏壇に供えるお菓子を、町に出たついでに買おうと探していると、わらびのゼリーというものがありました。
濃い緑の中に薄いわらびの模様が描かれていて、きれいです。3個買おうとしたら、プレーンとくるみ入りと、あと何だっけ3種類あるというので、一個づつにしました。ゼリー類はわりと賞味期限が長いので助かるのです。
わが家の紋は実はわらびなのです。「それどんなん?」と聞いた人は皆、目をぱちくりしますが、紋章図鑑とかにも出ているし、昔からある紋みたいですよ。もともとわが家では、これは女の人用の紋だったらしいのですが、数代前の曾祖母か誰かが、こっちがいいからと男の人の紋もこれに統一したんだとか。いいんかなそんなことして(笑)。
まあでも、珍しいしかわいいですからね。「?」マークが三つ並んでるみたいで、マルクスじゃないけど、すべては疑い得るという、私の精神とも合致するので、気に入ってます。お墓やいろんなところにも、せいぜい使って遊んでいます。

何をうっかりまちがえていたのか、今月の「むなかた九条の会」を私、すっぽかしてしまっていました。今日、事務局の人が資料を届けてくれて平謝りしましたが、今後の予定その他も皆でちゃんと決めてくれたようです。「標的の村」という映画会をすることにしたとか。全国ではあまり知られていない、沖縄の基地反対の戦いを描いた映画らしいですね。

今日は「ニューヨーク冬物語」という映画を見て来ました。コリン・ファレルはいい具合に枯れて来て、魅力的になってました(笑)。ラッセル・クロウの悪役もなかなかでした。あー、でもますます、この人の「日曜」で、「木曜の男」を映画化してもらいたくなってしまうなあ。陽気でパワフルで、かわいらしいようで、恐ろしく危険な残酷さも秘めた悪の権化って今回の役は、もうあの「日曜」そのものじゃんけ。

中州大洋と言う映画館で見たんですが、観客は私も含めて老人が多く、「お入りください」と扉が開いたとたん、じいさんもばあさんも、ささささっとすばやい身のこなしで席取りに殺到し(全然混んではいないのに)、抜け目もすきもないこの私が、完全に遅れをとりました。ふだん、若い人たちや中年の人たちと行動するときは、皆のかったるさやのんびりさに、じりじりすることも多いのに。
このパワフルな野性って、あーもう70年代だなー、団塊の世代っていうんだろうなーと、ひさびさにつくづくと、実感しました。そりゃいやがられるよね、ていうか恐いだろうなあ、理屈抜きで、より若い世代としちゃ、この生命力は。

「アナと雪の女王」の感想、何だか私自身が他ならぬ氷の城を作ってるような気分になってきて、もういくらでも話が発展しそうなのが恐すぎて、ひょっとして私この映画好きなんじゃなかろかと思うぐらいで、まあ、ほどほどにコントロールしながら書くことにします(笑)。
「美味しんぼ」の漫画も休載になったとかで、「X年後」の感想も急ぎたいですしね、マジで。

ところでカツジ猫は自分でも(笑)書いてるように、シナモンの寝ていた椅子が大のお気に入りで、毎晩天にものぼるような幸せな顔で私に抱かれてぐるぐる言って寝ていたというのに、このごろはベッドに来ないで毎晩、その椅子に寝ています。
「ついにこの椅子は僕のものになった! シナモンに勝った!」と勝利に酔いしれるような心臓は、こいつには絶対あるわけないし、第一、んなこと、あの世のシナモンが許しておくとも思えないので、やっぱりこれはシナモンがかわいがってくれてるのかなと、不本意ながら考えることにしています。
私はときどき、カツジってバカだから、私のキライなタイプの女がお客に来たら、ずぇったい気に入って、べたべた甘えるんじゃないかなーと、ちょー不毛な空想をすることがあるんですが、シナモンの椅子で陶然と脚をなめたりしているカツジを見ると、何でか理由はわからんけど、いよいよもってその確信が深まりますねえ。ほんとにもう、何でなのかはわからんけれども(笑)。

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カツジ猫