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わーお。

◇朝からほえて何ですが(笑)。

成島司直の「熱海紀行」、本当に面白いけど本当に長い!
次回、最終回の文学講座で、全文翻刻のコピーを皆さんに渡そうと計画していたが、もう逆立ちしても完成しそうにないなあ。どうしよう。面白いとこだけ抜粋するか。でも、どこも面白いんだよね。

この人、自分の内面や心の動きをまるで書かないんで、私はそこは山本正臣や小津久足よりちょっと劣ると評価していたのだが、客観的な観察を細やかにこれでもかと書いて書いて書きまくると、それはそれでおのずから内面を示すことにもなるかもしれない、と私も弱気になってきた。そのぐらいていねいに書いていて、しかも流麗な和文だから退屈はしない。冗長ではないのよ。

それにしても長い。せめて巻1ぐらいは全部翻刻したいと思っていたけど、それもどうなんだろ。そして今確認したら巻3まであった。2で終わると思っていたのに。

ううむ、どうするか、洗濯物ほして、ごはん食べてから考えよう。

◇自民党が共産党に対する国民の反感を利用するとか、そんなん裏工作の会議で言うことで国会で首相の言うことじゃないやんと、パーティーの席でパンツを見せられたような驚きを感じたのからもう一週間たったかどうか、まあ百歩二百歩一万歩ゆずって、共産党の政策を攻撃するのに、この首相らはもうこういう言い方しかできないのかもしれないから、政策を攻撃するのかもしれないと、あわーい期待をかけていたら、今度は何ですと、かびの生えた破防法を持ち出して、革命をめざす危険な政党と位置づけてる? もー、アメリカ大統領がキューバに行って野球観戦する時代に、何を言ってるんだろう。そんな時代錯誤の感覚しか持てない政権党の方がよっぽど危険政党だろうよ。

破防法自体が成立時から超問題がありまくりの危険な法律で、こんなのなかったことにして凍結するしかないというのが政府国民各政党の暗黙の了解だったんじゃないかと思うけど、それを引っぱり出さなくちゃならないほどにせっぱつまってるのかしらん。普通、こんなの持ちだすの恥だという感覚があって当然だと思うけど、そりゃポツダム宣言読んでなくて、歯舞も読めない人らがひしめいている内閣だから、しゃあないのかもしれんけど。さすがは核のゴミのことなんか気にもしないで原発再稼働させようとかする内閣の、危機管理能力や現実認識能力はちがうよね。もう、そうとでも言うしかない。

◇ちなみに大きな声では言えないが、私が日本共産党を信用してる大きな理由のひとつは、公安調査庁がよっぽど他に仕事がないのか、常に熱心に監視してるらしいし、何かあったら即政府が利用してつぶそうとしてるはずなのに、そういうものが何も出ていないという、もうこれだけで、清廉潔白が証明されてるようなもので、最高のお墨付きだという意識があります。とは言え、公安の存在はいろいろ問題あるし危険だし、ない方がいいと思ってますが、さしあたり共産党を信頼できるのには役に立つ。幹部の家に盗聴器しかけられるほど支配者側から監視されてて、それでも告発できないし罪に陥れられない政党は、真っ正直にしてもずるいにしても、どっちにしてもものすごく良質な団体としか考えようがないじゃないですか。普通に考えたら。

多くの人が共産党と聞いて不安や不快を持つのは、旧ソ連や東欧の政治体制でしょう。それだって、アメリカの赤狩り、日本の戦時中の天皇制などなどに比べれば大した差じゃないと思うけど、ただ、まあ仮に共産党が政権とったとして、それが国民を苦しめる独裁的なものにならないためには、今、アベ政治が片っぱしからぶっつぶしてる民主主義の手続きをしっかり確立しておかないといけないわけで、もーのすごい逆説的な、でも真実の言い方をすれば、本当に共産党の体質や支配が恐いなら、アベ政権を一刻も早く退陣させて民主主義をとり戻すしかありません。

だいたい、共産党が暴力革命するなんて、この間ずっと民主主義のルールをぶちこわしてふみにじって来たアベ政治に言われたくないよね。暴力革命なら、そっちでしょうが、どう考えても。
共産党はもちろん暴力革命を綱領にあげたことなど一度もないと言ってますが、そのために暴力革命が必要だと言う内部の勢力と対立もしたし、さまざまな苦しみも味わってきてるわけですよ。小説でちらちら見てるだけの私でさえ、「六全協」なんてことばは思い出せるし、そのくらいの常識はある。まあ、歯舞が読めない人たちは、きっと共産党の歴史も戦後の歴史も知らないし覚えてもいないんでしょう。考えてみれば恐ろしい事態だわ。そんなのが日本のトップ集団にいるのね。

あー、まだまだ止まらないけど、洗濯物を干さなくちゃ。

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カツジ猫