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ガラスのハート

◎4日ほど家を空けていました。今まで2日ほどしか留守したことはなかったので、昔からの猫たちはともかく、カツジ猫にはちょっとハードルが高いかなと思っていたのですが、帰ったら果たしてこたつぶとんにおしっこをしていました。
しかも、他の猫たちはエサを食べ上げて、にゃあにゃあ催促しているのに、カツジだけはエサを残していて、何やら少しやせた風でもあり、夜は抱いて寝てやると声を限りにぐるぐるのどを鳴らして、よっぽど淋しかったのかと、かわいそうより笑えてしまう。
昨日今日とごはんをまたしっかり食べて、心なしか太ったようですが、本当にこいつの心臓はガラスのようにこわれやすいのですね。困ったものです。

以前に一度だけこたつぶとんにおしっこをしたことがあるので、多分くせにはならないでしょうが、困ったことには、この布団はいまどきのとはちがって、昔ながらの綿入りなのです。到底、自宅で洗える代物ではない。
しかたがないので、コインランドリーをさがしに行きました。このところずっと家で洗濯していたので、行きつけのコインランドリーはなくなってしまっていて、新しいきれいな店をやっと見つけて、やれやれと思って注意書きを読むと、キルティングしていない布団は綿がよれるからヒモでしばって下さいとあり、何箇所か糸でとめてあるから大丈夫だろうと、そのまま放りこんだら、果たして綿がよれよれになり、端の方は布だけになってしまいました。

ひゃあ、これは高いのを覚悟でクリーニングに出すべきだったかと思いながら、とにかくたっぷり乾燥機にかけ、とりだしたかたまりを、テーブルに広げて、医師が手術をするように、手探りで綿をさぐって、広げてはふとんの端によせては広げ、ひっぱったりはたいたり、一時間ほど格闘したら、みごとに元に戻りました。

このコインランドリーはセキュリティも完備していて、中の様子が全部カメラで撮影されていて、その映像が壁のテレビにも映っています。つまり私がふとんと格闘している様子も全部撮影されていて、誰かがどこかで監視していたのかもしれない。さぞや笑えたことでしょう。
せっかくですから、再生したふとんをかかえて店を出る前に、カメラに向かって、イェイ!とガッツポーズをして見せて来ました。

◎他にもいろいろ、この年末になって事態が急展開することが多く、めまぐるしい毎日です。お歳暮は何とか皆送ってしまったのですが、年賀状は本当に今年は出すのをよそうかと考えはじめました。皆さま、お返事をさしあげられない公算が大ですから、どうぞ私には今年は賀状をお出しになりませんように。(笑)

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カツジ猫