ガラスの床板
アメリカ大統領選の結果を気にしていて、ふとこっちも気になって確認したら、もうすぐ始まる後期の集中講義の受講者数が30人近くで、思った以上に多かった。これはクラスターなどが発生しないように、よっぽど気をつけておかないと。
そうこうする内に夜になり夜中近くなったけど、まだ大統領選の結果はわかるどころか、トランプが投票の開票打ち切って勝利宣言しようとしてる。
「アベ政権下では改憲できないと反対してたけど、もうスガ政権だからいいでしょう」と、あらゆる方面からつっこみたくなるような発言をアベ元首相がしてるような国にいて、アメリカ国民に同情したりしているような余裕は一ミリもないけど、それにしてもバイデン氏が普通にきっちり選挙活動したのに、トランプのあの狂気と茶番は、スケールの大きさがひどすぎるな。
あんなものに四年も大統領させておくから、こんなことにもなるんであって、ほんとに、何でヒラリーを選んでおかなかったんだ。ガラスの天井なんかでふたしてるから、見ろやもうアメリカ全体がガラスの床板の上にいるみたいになって、いつ奈落の底に墜落するかわからない状況じゃないか。
むしゃくしゃしてる上に、先日由布院のホテルで久しぶりに、ごちそうずくめの夜食と朝食を食べたものだから、いつもの自分のつましい手抜き料理がさっぱり食欲をそそらない。人間やっぱりぜいたくを覚えると不幸になるなあ。
そう思いながら「江戸紀行備忘録」の「寄生木草紙」を翻刻してたら、この作者のはちゃめちゃぶりにも度肝を抜かれて大笑いして、少し以上に気分が晴れた。眼の治療に山奥の温泉に行くのだが、治らなくて落ちこんだあまり、そこの神社のご神体を厨子から盗み出して、愚痴や不満を訴えるって、思いつめたあげくの暴挙とは言え、こんなの予想もできなかった。ひとしきり嘆いたらまたご神体は厨子に戻すのだが、いやはや、この発想と行動力は何と言おうか最高だ。ぜひ原文でお楽しみ下さい。
あーあ、ベッドで寝ていた猫のカツジが淋しくなったのか、にゃーにゃー言って呼びに来た。ブラシでもかけてやっかな。