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クリア!

◇キャラママさん。
海外ドラマの刑事物なんか見てると、刑事たちが犯人のいるらしいアパートに数人で踏みこむとき、それぞれ拳銃をかまえて、バスルームや寝室やなんかを確認しては、「クリア!」「クリア!」と言いあってます。つまり「こっちは誰もいない。確認した!」ってことですよね。

カツジ猫くんの頭の中では、その一角はもうきっと「クリア!」になってて、気にしなくてもいい、無視してていい空間として頭の中にインプットされてるんでしょうね。
うう、それにしても、かわいいなあ(笑)。

◇介護度2までの人はええと何だっけ、特別養護老人ホームに入りにくくなるように法律が変わるって話。私は家族にそういう人は今のところいないんですが、じゃあ関係ないか、心配しないですむかっていうと、全然そうじゃないぞ、ってことを言いたかった。

まあ、いずれ近い将来自分もそうなると思うんですが、介護度2あたりの人って、一人で生活できるかどうかとても微妙な状態で、家族もいろいろ事情があって、つききりで世話できないとしたら、もう、私、思いっきり人道的じゃない面から心配するんですが、たとえば火事とか漏水とか爆発とか、すごく危険な事故を起こしかねないお年寄りが隣り近所にいっぱいになるってことじゃないんですかね。

自分ちは新築できれいな若夫婦とか、そこそこ豊かな生活とかでも、裏のちょっと古いおうちには、認知症までなってなくても、何かと生活が心もとないお年寄りがいらして、いつそこから火が出るかわからないって、そういうことになりませんか?
介護度2なんて、わが家とは何の縁もないし、と言ってられる話じゃあないと思うんですけどね、この処置は。

もうますます非人道的な観点で話すと、いっそ寝たきりの介護度4や5のお年寄りだったら、一人暮らしをしておられても、周囲や近所はかえって安心かもしれない。でも、なまじ少しは動けて生活もできる介護度2あたりの方こそ、一番しっかりお世話してあげなきゃ、それって実は相当危険な存在ですよ。

ええええ、おまえは何ちゅうひどいこと言ってるんだなんて、あきれられるのは百も承知よ。でもね、よく言うでしょうが。家にドロボーが入ったり、夜道で凶漢に襲われたりしたとき、「助けてー、人殺し」とか叫んでも皆、知らんふりして逃げちゃうから、そういうときは「火事だー!」と叫んで人を集めろって。
この問題も、そういう点で私は誰にとってもけっこう切実な問題として考えてほしいんだよね。絶対、ひとごとではすまないんだから。もうマジで。

介護度2あたりのお年寄りとその家族が、安心して暮らせるように手厚くケアするってことは、それだけ、関係ない周囲の人たちの生活の安全も保障するのよ。まったく「情けは人のためならず」って、こういうことを言うんじゃないのかしらん。

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カツジ猫