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ショックというか何というか・・・

私が今とち狂っているのは、江戸の紀行関係の小さな本を書いているので、その末尾の参考文献一覧を作ろうとして、仲間の研究者のお名前を検索していたら、何と、数少ない江戸時代の紀行研究者として貴重な存在で頼りにも思っていた、ヘルベルト・プルチョウさんが6月に、早稲田の津本信博さんが7月に亡くなっていた。プルチョウさんは70歳ぐらい、津本さんはたしか私より若い。

和歌の研究者で、楽しくおつきあいしていた柳瀬万里さんも2月に59歳で胃がんで亡くなっておられたし。
皆、この十年来、さまざまな要職につかれて、研究もままならなかったらしいことが、業績や肩書からうかがわれて、それもくやしくて、つらい。
私も血圧が高すぎて危ないのは承知で、昨夜はつい徹夜したし、いつまあどうなることやら。

ともかく、まだ夢のようだ。
私は親しい人とでも、あまり日常は連絡を取らないし、出身大学その他の関係がほぼまったくない方とおつきあいすることが多い分、こういう訃報を知らないでいて、愕然とすることになる。

ニュースでは公的機関の若手研究者が減少しているとのことだが、それはやめた人の後任補充をしない(予算がないからできない)からで、その分、仕事は他のメンバーの上にのしかかる。その結果、優秀で良心的な研究者が、次々にばたばた倒れて行く。研究ができないなどという水準ではない。これは過労死だ。殺されているのだ。
大学はもう学問をしようと思う者が、生きていける場ではなくなっているのかもしれない。日本という国もだが。

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カツジ猫