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ストーブ焚くぞ!

あんまり面白い嘘も思いつけないままに、エイプリルフールが終わりそうになってて、つまんない。
だいたい、アベのすることでもいいかげん常識では考えられないことだったのに、規模だけで言うならさらにでかいプーチンの非常識が、こうも当然のようにまかりとおるのでは、少々の嘘や冗談では太刀打ちできないっていうのが一番痛いよなあ、ジョークで勝負しようと思ったら。

こっちはむしろエイプリルフールであってほしいが、ブルース・ウィリスが失語症で俳優引退するんだってな。こわもてで大胆なイメージのようで、いつもどこか繊細な面を感じさせていたから、そういうこともあろうかと感じてしまう。思えば私が「ヒーローたちの悲鳴が聞こえる」というタイトルで、昨今のハリウッドのヒーローたちの愚痴っぽさについて書いたのの、最初の兆候って、彼が演じた「ダイ・ハード」の主人公の「何でおれがこんなこと」と、ぼやきながら敵の悪を倒すというのじゃなかったかしらん。

今日は朝から天気予報が言ってたほどは寒くもなくて、洗濯機を三回回してシーツや毛布まで洗濯し、草取りもして、ひっさしぶりの掃除機もかけ、我ながらよく働きました。カーペットについたごみって、やっぱり掃除機でないとすっきりとは取れないのよねえ。去年からダダ落ちだった体力が案外戻っていて、重たい掃除機をわりと気にならず使いこなせたのには自分でも驚きました。

でも天気予報は正しくて、夕方から急に寒くなり、しめたとばかり余って残りそうだった灯油でストーブをたいて夜を過ごしています。明日からまた少々、寒の戻りがあるそうで、灯油をどうきっちり使い果たそうか、しばらく悩ましいでしょう。

民教連の通信が来たので読んでいたら、ウクライナへの同情と共感の報道一色に違和感を感じている意見が書かれていて、それは無理ないと思いつつ何だかもやもやしています。
たしかにこれだけ、どこもかしこも一色にプーチン批判とウクライナ応援に塗りつぶされる図式に抵抗感じる感覚は、正常だろうと思います。
しかし、そこをひとつまちがうと、「どっちもどっち」でプーチンの非常識を結果として肯定容認してしまいかねないのが、難しいところだよね。

そして、「ベトナム戦争の時も、イラク攻撃の時も、こんなに日本が一致して侵略者を攻撃したことはなかったし、被害者たちの映像が報道されたことはなかったのに」という違和感は、これまでのアメリカが何度も行ってきた、同様の大国の横暴な介入や侵略に、怒って戦ってきた人たちほど、わりきれない、納得できない思いを抱えるのも、とてもよくわかる。

なのだけど、私はそこでわからないのだよね。その違和感と不快感が、なぜ、「あの時のベトナムもイラクも、今のウクライナと同じ状況だったのだということを、皆でこの映像から理解しよう」というように、心が進んで行かないのか。そこをアピールすべきでしょう。これまでの、そのような不正や理不尽と戦って来た人なら、何よりも、まず。

私は、これがその大きなチャンスと思っている。ここで、「ベトナムやイラクやアフガンやどこそこの時は、こんなに騒がなかったのに」と白けて、さめて、距離を保とうとするのは、あえて言うなら、本当に真剣にこれまでのそういう事態と戦って、向き合ってきた人たちじゃない。これまでに起こった数々の、そしてこれからも起こり得るさまざまの状況をリアルに想像し向き合うために、この状況と映像を利用しないと、本当に、苦しんでいるウクライナの人々に対しても、申し訳ない。

それと、今回プーチンのしたことは、これまでアメリカやその他の国がやった、さまざまなことに慣らされた世界を、なめてつけこんだという意味では、これまでの流れの中にあるだろうけど、それにしてもこれまでと比べて一段階進んだ世界の常識を踏みにじる暴挙だということだ。これまで万引がひどかったからという理由で、店内での強盗や殺人を認める店主はいないでしょう。そういうことだとしか私には思えません。

書店に注文していた「戦争は女の顔をしていない」コミックの第三巻が届いたので受け取って来て読みました。今回は短い話が多いのですが、それだけ迫力がすごい。
あらためて、ソ連=ロシアは、戦争の苦しみを刻み込まれた国なのだと思います。平和を求める心が、まだまだ大地にしみこむように残っている国だという信頼が、私にはずっとあります。

だからこそ、その平和を守るために、自国が強くならなければならず、アメリカに負けてはならないという思いから、自国の支配者や指導者の専横を許し、戦力増強や独裁を許してしまったという点では、たとえば中国やイスラエルと共通する情けなさもあるけれど、でも、このコミックに登場する老女たちのことばや姿勢の数々は、戦う戦士として、女と男の両方の苦しみを知りぬいた人たちだけにしか語れない、強さと本物があります。これが、ロシアの人たちの中にはあると私は信じるし、世界にもあると信じたい。

庭では花々が満開ですが、草取りも急がなくっちゃなあ(笑)。

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カツジ猫